借入の「資金使途」を整理しておく①

融資申請する場合、その借入の「資金使途」を必ず聞かれます。

諸留誕著「顧問先の銀行融資支援スキル 実装ハンドブック」(日本法令)を参考にして。

目次

「資金使途」は重要

融資を申し込む際、「資金使途」は非常に重要であると考えられます。

事業における何らかのために資金を必要としているはずで、経営者がそれを明確に理解できているかが問われることになります。

資金使途が不明であると、銀行は融資は実行しないものです。

設備資金、運転資金

設備資金

設備投資するための資金。
例)土地建物、機械、車両、ソフトウェアなど。

運転資金

仕入れや諸経費支払いのための資金。

「資金使途」を整理しておく

「資金使途」には以下のようなものがあります。

設備資金
運転資金
  • 経常運転資金
  • 増加運転資金
  • 季節資金
  • つなぎ資金
  • 減産資金
  • 納税資金
  • 賞与資金
  • 赤字補てん資金
  • 余裕資金

経常運転資金

経常運転資金は、以下で計算されます。

売上債権+棚卸資産ー仕入債務

「売上債権」「棚卸資産」は、現金が変化した形ともいえ、利益を乗せた形で再び現金になるには、まだ時間がかかるといえます。

「仕入債務」は、支払いを待ってもらっているものであるといえます。

現金が「売上債権」「棚卸資産」などに変化したまま、支払わなくともよい「仕入債務」を差し引いたとしてもなお残額があるようですと、当然、手元のお金は乏しい状態にあります。

この部分を借りようというのが経常運転資金です。

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この記事を書いた人

長崎で活動する
税理士、キャッシュフローコーチ

酒井寛志税理士事務所/税理士
㈱アンジェラス通り会計事務所/代表取締役

Gemini・ChatGPT・Claudeなど
×GoogleWorkspace×クラウド会計ソフトfreeeの活用法を研究する一方、
税務・資金繰り・マーケティングから
ガジェット・おすすめイベントまで、
税理士の視点で幅広く情報発信中

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