自社が融資を受けられる可能性があるかどうか、どうすれば推し量ることができるのか。
諸留誕著「顧問先の銀行融資支援スキル 実装ハンドブック」(日本法令)を参考にして。
目次
融資を受けられるかどうかを知る方法
自社は融資を受けることができるのか。
まずはざっくりとでも把握したいところです。
どうすればそれを把握することができるのか。
自社の決算書や試算表をベースに、銀行が見る目安となる要素を押さえて見ることで、簡易的にそれを知ることも可能です。
3つの要素
融資審査時に、銀行が見る際に目安となる要素として、以下が挙げられます。
- 債務超過かどうか
- 簡易キャッシュフロー(年間税引後利益+年間減価償却費)が0超か
- 債務償還年数が0未満か(借入金残高が、簡易キャッシュフローの10年以内かどうか)
3期並べてみる
業績がよいのかどうか・よくなっているのかどうかは、過去との比較によって知ることができるものです。
過去3期を並べてみて、上記の3要素がどのように推移しているかどうかも見られることになります。
もちろん最も重要視されるのは最新期ではあると考えられます。
どのような融資を受けられるかを知る
3要素のうちのクリア度合いによって、どのような融資が受けられるかを大まかに知ることができます。
- 3つクリアしている場合
→「プロパー融資」 - 2つクリアしている場合
→「保証協会の保証付き融資」「公庫融資」 - 1つクリアしている場合
→「保証協会の保証付き融資」「公庫融資」 - クリアしていない場合
→「セーフティネット保証」