銀行の自然な形で接点を持つには、銀行内部のことも知っておく必要があります。
諸留誕著「顧問先の銀行融資支援スキル 実装ハンドブック」(日本法令)を参考にして。
目次
銀行内の部署配置
- 事務・窓口(窓口での入出金などを担当)
- 渉外・営業(担当エリアで融資等の営業活動を行う)
- 貸付・融資(融資相談、融資先への対応、稟議書・契約書の確認)
銀行内の肩書
接点を持つこととなる銀行支店における役職や肩書は以下であることが多いとされます。
- 支店長
- 副支店長
- 次長
- 課長
- 支店長代理
- 係長
- 主任
- 一般行員
※管理職(主任or係長以上):役席
※目安:支店長代理は入社10年目、次長・課長は入社15年目。早くて30代後半で支店長。
稟議の流れ
- 渉外の担当者or融資の担当者
- 渉外部署の課長
- 融資部署の課長
- 副支店長or次長
- 支店長
- (支店長の決裁権限を超える場合)本部
融資のキーマンは誰か
上記を踏まえて、融資のキーマンは誰と考えれるか。
支店長の決裁権限内である限り、「支店長」と「融資部署の課長」と考えられます。
つまり、”支店長or融資部署課長が、自社の事業のことを多少なり理解しイメージしてくれるかどうか”がポイントになると考えられます。
書類上だけではない形で自社の事業のことを知ってもらっておくためにも、可能な限り面識を持っておくとよいと考えられます。
自然な接点
銀行と自然な接点を持つタイミングとは、「決算報告」であると考えられます。
銀行にとっても融資先の決算は必要な情報ですし、さらに、支店に往訪できれば、担当者以外の上司(支店長または融資部署課長)の同席もごく自然な形で期待することができます。