相手の役に立つ「対話」にするために、心がけたいこと。
永松茂久「人は聞き方が9割」(すばる舎)を参考として。
何かしらの実り
誰かと対話するにあたっては、何かしら相手のお役に立てないかと考えています。
ましてそれが仕事としての打合せや会議であればなおのこと、相手にとって、何かしらの成果に繋がるように、と考えています。
毎回毎回、直接的な成果とならなくとも、”なんとなく心地よかった”・”なんとなく楽しかった”・”安心できた”・”話すことで頭の整理になった”と思ってもらえるようにしたいと思っています。
そのための事前準備や資料作りにも十分な注意を払っていますが、いざ「対話」となった場合、それまでの事前準備のモードから、少し視点を変えて自分のスタンスを見返すようにしています。
打席を多く
人にとって、「判断」とは、不確実な未来に向けて、どのように進んでべきかを決めていくことになります。
実に様々な要素を加味し、盲点がないか気にしつつ、未来ゆえに不確実さのなかで思案をしなければなりません。
最終的には、自分の判断を信じ、決断することになる以上、”自分のなかでいかに腹落ちしたか”が重要になってくると思われます。
そのような場合、いかに様々な「アイデア」が出せるかが”腹落ち”へと繋がっていきます。
つまり、いかに様々な「アイデア」が集められるか、出やすい状態になるかがポイントになってくると感じています。
この「アイデア」、出そうと思ってたくさん出てくるのであればよいのですが、人間のイメージから出てくる要素も色濃いものである以上、”一発勝負でよいアイデアを出す”ということは、現実問題として不可能であろうと考えられます。
となると、”一発勝負でホームランを狙う”というかっこいい幻想は捨てて、”いかに打席を多く確保し、不完全であってもより数多くのアイデアを出し、そのなかからよりよいものを引き寄せていく”という発想でいたいところです。
心がけるべき3つのポイント
そう考えて、改めて打合せ・会議というものを捉え、話し手と聞き手という2つの立場の関係性のなかでよりよいアイデアを出していこうと考えてみるとき、永松茂久「人は聞き方が9割」(すばる舎)は改めてとても参考になるものでした。
「聞き手のあり方」という視点で見てみた場合、以下のような”状態”は上記の流れに反すると考えられます。
- 「難しい顔」をして聞く
- リアクションをしない
- 正解以外は認めない雰囲気
- 最初から正解を迫る雰囲気
よりよいアイデアが出やすい状態を作り、少しでも相手にとっての何かしらの収穫へと繋げられるように、上記の逆として、以下を心がけるようにしたいところです。
- 笑顔で興味深く聞く
- リアクションを隠さずに聞く
- 正解以外でもウェルカムな雰囲気で聞く
「安心・安全・ポジティブな場づくり力」は、磨く価値のある技術だと思っています。