言葉と感情表現にズレがある場合は、何かしら通常ではない状態であるとして、その”何かしら”を感じ取っていきたいところです。
古宮昇著「はじめての傾聴術」(ナツメ社)を参考として。
目次
言葉≠感情表現
言葉と感情表現とが異なることがたまにあります。
例えば、悲しいことを笑顔で話すような場合などです。
このような場合は、話し手が、本音を話していない可能性が高いため、通常とは異なる感じ方をした方がよいと思われます。
その話の後、また話が変わることがあるかもしれませんし、日を変えて何度も接していくなかで、本音が出てくるかもしれません。
”本当の感情を話すことができない何か”があると感じ取り、考えを巡らせる姿勢を取りたいところです。
不整合シグナル
言葉と感情表現が合わない場合のシグナルとして、例えば、以下のような場合が考えられます。
- 通常怒ってしかるべき話を淡々と話す
- 悲しいことを笑顔で話す
- 悲しいときに怒りをあらわにする
- 通常の話なのに、なぜか寂しい気持ちにさせられる話の雰囲気
- 切れ間なく話す
- 話がコロコロ変わる
- やたらと前向きな話が多い
沈黙への対応
また、会話のなかで「沈黙」とどう向き合うかも大事といえそうです。
というのも、「沈黙」も一様ではありません。
- 警戒心があって沈黙する→話したくない気持ちがある
→聞き手から少しずつアプローチしてみる - 考えを巡らせて沈黙する→感情を思い起こしたり、言葉を選んだりしている
→聞き手はじっと待った方がよい