お客様の声から、どのようにしてアイデアの手がかりを見つけていくか。
西口一希著「実践 顧客起点マーケティング」(翔泳社)を参考にして。
目次
N1顧客へのインタビュー
商品の方向性に関するアイデアは、社内でどれほど話しても答えはなく、お客様(そのなかでも最もモデルとなる顧客=N1顧客)へインタビューすることで生まれると考えられます。
- いつ、どのようなきっかけで、ブランドを知ったのか
- いつ、どのようなきっかけで、ブランドを買ったのか
- いつ、どのようなきっかけて、ブランドのロイヤル顧客化したのか
それぞれのお客様の背景(生活環境、生活習慣、購買行動など)を考えつつ、きっかけとなった「体験」「出会い」を知るために調査・インタビューを繰り返すとよいとされます。
どうして知ったのか。何がきっかけで購入したのか。購入頻度・使用頻度はどの程度か。どのような点からファンになってくださったのか。
何を感じ取るべきか
N1顧客へのインタビューから、どのようなことを感じ取るべきなのか。
究極的には、「独自性」と「便益」であると考えられ、以下のような話がその手がかりになると考えられます。
- 思わず驚いたこと
- 笑ってしまったこと
- 信じがたいと思える事実
- これまでに聞いたことや見たことがない
- 特殊・非常識と思える使用目的・使用方法・使用場面
- 商品に関する個人的な経験・心理状態
これらから「独自性」をピックアップし、そこから得られる「便益」を言語化する、という手順です。
その「独自性」「便益」に、再現性はあるか
広めるためのアイデアとしていくためには、「再現性」が必要であり、以下のようなコンセプト設計が可能化か整理していきたいところです。
- 独自性
- 便益
- 価格
- 商品・サービスの情報
ここからアイデアとして確立していくにあたっては、広告展開していくことを考えると、詰め込むのではなく、数秒見て分かるものへと削ぎ落としていくことが必要とされます。