顧客層の整理とそこから考えるべきこと②

顧客層を一定のセグメント分類して整理することで、どのような顧客層にどのようにアプローチすればよいのかが見えてくるものです。

西口一希著「実践 顧客起点マーケティング」(翔泳社)を参考にして。

目次

顧客ピラミッド

西口一希著「実践 顧客起点マーケティング」(翔泳社)においては、顧客層を以下のようなセグメント別に分類する「顧客ピラミッド」というものを提起しています。

ロイヤル顧客・認知:あり
・購買頻度:高
一般顧客・認知:あり
・購買頻度:中~低
離反顧客・認知あり
・購買:現在はなし
認知・未購買顧客・認知あり
・購買:経験なし
未認知顧客・認知なし

顧客ピラミッドから考えるべきこと

売上・利益の貢献の視点

  • 売上の多くは、「ロイヤル顧客」がもたらしている
  • さらに、利益の多くも、「ロイヤル顧客」がもたらしている
  • 「ロイヤル顧客」「一般顧客」から得た売上・利益を、層全体の維持拡大という点にて、どのように予算配分すべきか

時間軸の視点

  • 売上・利益が「ロイヤル顧客」「一般顧客」から得られているからといって、「離反顧客」「認知・未購買顧客」「未認知顧客」の存在も無視できない
  • 顧客は常にセグメントを移動し、また、競合他社への移動・併用も起こっている
  • ”既存顧客のロイヤル化”と”新規顧客の獲得”の両立が必要
  • 顧客ピラミッドを時系列で並べ、推移や傾向をモニタリングする

各層への施策①

施策対象
さらなるロイヤル化の施策ロイヤル顧客
ロイヤル化の施策一般顧客
購入経験者の再アプローチ(リターゲティング)離反顧客
接触あり未購入者への再アプローチ(リターゲティング)認知・未購買顧客
マス広告すべての顧客
PRすべての顧客

各層への施策②

各層への施策を考えるとき、以下のような情報を整理する必要があると考えられます。

  • 直近でいつ購入したか
  • 購入頻度
  • 購入金額
  • 離反顧客へのアプローチをどうするのか
  • 認知・未購入顧客をどう顧客化するか
  • 未認知顧客の認知をどう上げていくのか

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