自分が持っている課題に対しては、自分で解決策を掴み取ったほうが納得感があります。
和仁達也著「プロの思考整理術」(かんき出版)を参考にして。
他人からの直接的なアドバイスは効かないことも多い
何かしら困っていること・迷っていることがあるとき、他人に相談したくなるときがあります。
かといって、他人に相談した結果、相手から受けた直接的なアドバイスについては、意外と求めていないことも多いものです。
”うーん、それは違う”などと思うことも。。
そのアドバイスがあるいは近道かもしれない、最終的にはそうかもしれないと感じることがあったとしても、やはりどうしてもしっくり来ない部分が出てしまいます。
もちろん、相手に貴重な時間を貰っていますし”違う”とも言えないものですが。
自分の目で見る
相手の直接的なアドバイスの言葉がどのようなものであったとしても、相談したことによる満足感というものは、どちらかといえば「相手がいかに深く自分の頭のなかの言葉を漏れなく聞いてくれたか」によると感じさせられます。
そう考えると、人は、自分で自分の頭の中を客観的に見ることができ、「自分がこれまで見えていなかった問題点」や「自分が本当に何がしたいかったのか」に気づくことができたかどうかが重要だと思われます。
それをもとに、自分自身でその先の解決策を考えることができ、そのために動き出すことができることができたかどうかが満足感の本質なのかもしれません。
自分の目で見て、気づけたかどうか。たどり着くことができたかどうか。そして、動き出すことができたかどうか。
他人はどのようにアプローチすべきか
上記が人の満足感の本質なのであれば、それに対する他人のアプローチは、まずは「自分が何をアドバイスするか」ではなく、「他人に何を話してもらうか」であると考えられます。
話してもらうために、より肯定的な雰囲気で聞くこと、より詳細にリアルに状況を把握すべく質問すること、要点にまとめて確認すること、を繰り返していくことで、他人に多く話してもらうことができ、少しずつ相手のモヤモヤの核心に近づいていくことができると考えられます。