相手にとって見えていない”盲点”が見えるようになるには、相手方としてどのようなサポートが可能かと考えると、”着眼点”の提供が考えられます。
和仁達也著「プロの思考整理術」(かんき出版)を参考にして。
目次
着眼点を提供するメリット
人が判断するときに不安なのは、”盲点があるのではないか”という点です。
自分では色々と調べてみたのだけれど、とはいえ、何か見落としがあるのではないか、盲点があるのではないか。
そのようなときに、視野を広げることでふと見えていない盲点が見えるようになることは、安心へと繋がっていきます。
その視野を広げるツールとして、第三者から提供できるものとして「着眼点」があります。
着眼点というメガネを提供することで、相手の役に立つことができることはひとつの価値でもあるかと思います。
着眼点7種類
和仁達也著「プロの思考整理術」(かんき出版)で、着眼点として紹介されている7つです。
- 価値の見える化
- 極端に振り切る
- 抽象度と具体度のレバー
- 数値化
- マーケティングのトゲ
- 投資回収
- 情報量の不一致
2)極端に振り切る
ケース
発想が縮こまっていて膠着状態にある場合
着眼点
- 普通の発想よりもスケールを極端に引き上げる
- 引き上げた上で、さらにズラして発想してみるようサポートする
ポイント
発想が縮こまっていている場合、思いもよらぬことが突破口になったりすることがあります。
一人で考え込んでいると発想が縮こまっていることにすら気づかない場合もあり、他者が関わるときにはその本人にはそのとき考えもしないようなスケールの大きな発想を投げ込んでみることで、膠着状態の解消の第一歩を提供できるかもしれません。
あくまで”捨て石”、”積み石”と考えて、相手が持てずにいる視座を提供したいところです。
3)抽象度と具体度のレバー
ケース
”抽象的すぎる”、”具体的すぎる”に陥っている場合
着眼点
- 相手の考えが抽象的すぎる場合には、具体度を上げて質問
→具体的な行動へと繋げていく - 相手の考えが具体的すぎる場合には、抽象度を上げて質問してみる
→目的を再確認する、視野を広げる
ポイント
総論ばかりで各論(具体策)が見えない場合、あるいは、各論ばかりで総論(目的)が見えない場合、それぞれで不足している視座を提供したいところです。