相手にとって見えていない”盲点”が見えるようになるには、相手方としてどのようなサポートが可能かと考えると、”着眼点”の提供が考えられます。
和仁達也著「プロの思考整理術」(かんき出版)を参考にして。
着眼点を提供するメリット
人が判断するときに不安なのは、”盲点があるのではないか”という点です。
自分では色々と調べてみたのだけれど、とはいえ、何か見落としがあるのではないか、盲点があるのではないか。
そのようなときに、視野を広げることでふと見えていない盲点が見えるようになることは、安心へと繋がっていきます。
その視野を広げるツールとして、第三者から提供できるものとして「着眼点」があります。
着眼点というメガネを提供することで、相手の役に立つことができることはひとつの価値でもあるかと思います。
着眼点7種類
和仁達也著「プロの思考整理術」(かんき出版)で、着眼点として紹介されている7つです。
- 価値の見える化
- 極端に振り切る
- 抽象度と具体度のレバー
- 数値化
- マーケティングのトゲ
- 投資回収
- 情報量の不一致
6)投資回収
ケース
自社の売りはどこなのかが分からなくなっている場合、設備投資等の効果が不安な場合
着眼点
- コストパフォーマンスを、具体的な数字とブロックパズルで見てもらう
ポイント
設備投資してよいものか不安な場合、自社の売りは何であるのかが分からないような場合には、抽象的な励ましではなく、具体的に数字で落とし込むことで一目瞭然になります。
投資してもやっていけるかどうか、どの部分に力を入れるとより利益が出そうか、具体的な数字を見ることで、どこに打ち手がありそうか、得意(=より効果が見込める)な打ち手はどこかを具体的に考えることができますし、その打ち手の方向性こそが自社の売りであったりもします。
7)情報量の不一致
ケース
立場の違いからストレスに悩む場合
着眼点
- 情報を共有する(同じ情報・角度で考える)
ポイント
同じものでも、上から見たら円、横から見たら四角など、見る位置で形は異なって見えるものです。
そのような場合、一度、情報を同じもの・同じ角度にすることによって歩み寄ることもできるかもしれません。