2020年を振り返る

2020年を振り返りました。

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独立開業の年

2020年は、当事務所にとっては、何といっても独立開業の年です。

前事務所に、独立してやっていきたい旨伝えたのは2019年12月でした。

まだ新型コロナウィルスが本格化する前のことでした。

その後、コロナ禍が広がり、独立時期のことなど随分悩んだのですが、独立時点では長崎・佐賀は都市部ほどの惨憺たる状況までは行っていないこと、コロナ禍だからこそ独立してお客様に対してフットワーク軽く全力で支援していきたい気持ちがあったことなどから、予定通りの時期に独立開業いたしました。

人との繋がり、ありがたみ

独立後、周囲の独立税理士のお話など聞いていて最も不思議に思っていたことは、お客様がどんな風に増えていくのかのイメージを持てずにいました。
自然に増えていく感覚というのが具体的にイメージできなかったのです。

しかし、まず、前事務所のお客様で、独立後も引き続き担当して欲しいというお客様が予想以上に多くいらっしゃったこと、それらの意向を前事務所に相談したところご許可を頂けたこと、がありました。

これらは本当に思いもかけない出来事で、とてもありがたいことです。

お申し出頂いたお客様には、これからもお役に立てるよう支援していかなくては、と気持ちが引き締まった思いでいます。

そして、ご許可くださった前事務所の所長・業務部長などにも頭の下がる思いでいます。

勤務時代、独立してやっていくべきか随分悩んだのですが、「何よりも目の前にいてくださる人のために全力を傾けること」を大事にしていきました。

些末なテクニックなどよりも、こういった日々の仕事への思いのようなものが自分を裏切ることはありません。

人や仕事に誠実でいることの重要性を思い知った気持ちでいます。

独立後も、おかげさまで、苦心して自作で作ったホームページからの問合せや前事務所からのお声がけや税理士会でお世話になっている先生からのご紹介などで、予想を超える新規のお問合せを頂くことができています。

また、ホームページそのものも、自作に至るまで、様々な方のご助言・ご支援・ご厚意を受けてできあがったものもあります。

結論としてですが、”お客様がどんな風に増えていくのか”ということに関し、魔法やテクニックはありません。

こと当事務所の場合も、自分の友人・知り合い、SNS上でのお付き合いからのお声がけ、妻の人脈からのお声がけ、税理士会でお世話になっている先生からのお声がけ、ホームページ、銀行など、ルートは様々です。

重要なことは、”どのようなテクニックを用い、どのようなルートから集客するのか”といった頭でっかちな理屈は後からなんとなく付け足されてくるものなのであって、ルートは”すべて(自分の人脈、銀行などからのご紹介、ホームページなど)”であり、必要なことは「目の前の自分のひとつひとつの言動」に尽きます。

独立したからといって、お客様がどこからともなく急に自然に来ることなどありません。

勤務していても、独立しても、自分は自分です。

特別な何かなどがあるわけではなく、ひたすらに「目の前の自分のひとつひとつの言動」がお声がけに繋がり、お客様への繋がっていく、ということですね。

開業セミナーなどで腹落ちしなかったことが腹落ちした気がします。
(そのようなことはそもそも言語化することが非常に難しいということですね。)

事務所の基幹はクラウド化で固めた

開業にあたり、事務所の基幹はクラウド化で固めました。

これは独立に関係なくずっと関心を持ってきたことであって、それを自分の考えと責任において形にしました。

フォルダ、メール、チャット、電子契約、各業務ソフト、会計ソフト、業務メンバーとの仕事のあり方(フルリモート)など、すべてクラウドを軸に固めました。

この方針はずっと取っていくつもりです。

ITツールを導入することで桁外れな業務効率化することができる一方、間の「体験」によって得られる部分はフォローできません。

頭ではよく分かるこの感覚ですが、クラウド化という選択肢を駆使してきた上で言う場合と、クラウド化を忌避して言う場合では、説得力がまったく違います。

今後は、この感覚をよく磨くことが重要だと考えています。

コロナ禍で、必要に迫られて様々なことがクラウド化され、働き方そのものに影響を与えています。

都市部はより上記の変革の必要性に直面している一方、地方は相対的にそこまでの必要性に迫られてはいません。

これは、コロナ禍が落ち着いた頃に大きな違いとして出てくるような気がしています。

業務によっては、クラウド化が破壊的に生産性を上げる部分があることを実感します。
それを知っているか知らないかで、企業の競争力に大きな差が生じてきます。

コロナ禍が落ち着いた頃、都市部でそれを身に着けた企業と、地方で身に付けなかった企業といった対比のなかで、競争力に差が生じてくるのではないかと懸念しています。

ワンクリックオペレーションコーチ、キャッシュフローコーチ®になった

独立後に身につけた技術として、「ワンクリックオペレーションコーチ」「キャッシュフローコーチ®」があります。

クラウド化を突き詰めた一つのあり方としての「ワンクリックオペレーションコーチ」、税額計算を企業の資金繰り(キャッシュフロー)の一部として捉えた上で、資金繰り(キャッシュフロー)全体を支えることで経営者のビジョン実現を支えていく「キャッシュフローコーチ®」は、当事務所の中心に据えるものです。

ロゴの存在

開業にあたり、プロの方にしっかりとした「ロゴ」を作成して頂いたのはとてもよかったと感じています。

自分のイメージ・センス・ビジョン・嗜好を凝縮したデザインを旗に掲げることができる、ということは非常に大きいです。

口下手でうまく自分のことが伝えられない悩みがありましたが、ロゴを見て頂ければ、当事務所のすべてをイメージして頂くことができます。これは自信を持って言うことができます。

これは非常に心強い船出でした。

”デザインには流れを変える力がある”という言葉がありますが、本当にその”デザインの力”を思い知らされました。

浦上天主堂の近くで仕事する

事務所は、浦上天主堂の近くにあります。

この素晴らしい建築物の近くでお仕事をすることができるというのはとても嬉しいことです。

事務所の窓からも常に浦上天主堂を見ることができ、車でも徒歩でも日常的にその側を通ります。

また、朝・昼・夕方にはアンジェラスの鐘を聞くことができます。

お客様のためになることをする

来年以降も、積極的に最新だと思うもの・よいと思うものを積極的に取り入れていくつもりですが、何よりも原点は「お客様のためになることを考え、実践する」であり、それに尽きるといっても過言ではありません。

自分の心を相手に傾けること。

当たり前のことのようですが、これが仕事の原点であり、自分の技術に思いを込め、相手のお役に立ち、報酬を頂く、その基本的なサイクルを大事にしたいです。

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