人には話したくともなかなか話せないこともあり、その気持ちも含めて受け入れたいところです。
古宮昇著「はじめての傾聴術」(ナツメ社)を参考として。
目次
話さないのには、話せない理由がある
人が人に何もかも話せるというわけでもありません。
言ってくれればいいのに!と思いがちですが、話し手からすると、話さないのには”話さないだけの理由”があります。
”話せない理由”、例えば以下のようなものです。
- 恥ずかしいと感じていること
- 自分の弱点・欠点だと思っていること
- 一般的な道徳観・倫理観に反するかもしれないこと
- 苦しい・辛いこと
- 感情的になるかもしれないこと
”何でも話して”というプレッシャー
相手が話してくれないのには、”話さない理由”があるわけで、その”話せない気持ち”をまずは受け止めたいところです。
逆に、言ってくれればいいのに!と思い、”何でも話して!”と言うと、相手は”何か話さなければならない”というプレッシャーを感じることとなり、”安心・安全”な気持ちを失っていってしまうということも考えられます。
結果、余計に自由に話すことができなくなり、相手にとって受け入れやすそうなことだけを選んで話すようなことにも陥ってしまいます。
抽象的な話はあえて突っ込まない
特徴として、話しにくいことは抽象的になりがち、と言われています。
具体的なことはあまり話したくなく、突っ込まれたくないことであったりもするので、それを抽象化した表現を取るようになり、これはある意味では、これ以上突っ込まないでくださいというサインであったりもします。
無理に話させようとするのではなく、まずは、”話せない気持ち”を受け止めたいところです。