生成AIの可能性を引き出すには?カテゴリー別アプローチで考える

生成AIを自社業務に取り入れられないか試行錯誤しているところですが、今のところ、「業務をカテゴリーに分けて考えていくこと」がアプローチとして効率的であると感じています。

目次

業務カテゴリーに分けて考える

生成AIツールにも、色々な特徴があります。

思い当たることに行き当たりばったりで使ってみても、なかなかうまく効果が出なかったり、ハルシネーションが起きて生成AIに対して不信感が生まれたり、といった状況に陥りがちになります。

今のところ感じているのは、重要なこととして、”自社の業務全体を整理して、カテゴリー分けすること”だと感じています。

カテゴリーに分けると、どの生成AIツールをどのように用いるとよさそうか・効果を生みそうか、が見えてくる気がしています。

自社の事例で感じていること

当初は、なんとなく思いつくことに思いつく生成AIツールを使ってみていましたが、なかなかうまくハマらずという感じでしたが、なんとなくどの業務にどのように役に立ちそうかといった活用可能性も見えてきている気がしています。

重要なのは、”やたらめったらに使わない”ことだと感じています。

自社業務で現状感じていること

  • 現状では、生成AIに税務の質問をしても、ハルシネーションが起きたり、用語の読み誤りが多かったりする
  • 生成AIに税務の質問をする場合、生成AIの特性上、そもそもの前提を疑わないため、出てくる結果も誤っているという場合も多い
  • 生成AIツールによっては、税務分野のサポート・アシストに最大限の効果を生むものもある
  • 会計業務においては、すでに会計ソフトに則っているため、活かしどころは限定的
  • 会計ソフトに入れる”前”・”後”には、大きな活用可能性があり、かつ、効果が出やすい(ハマると爆発的な効果を生み出す)
  • お客様とのコミュケーション面においても、活かしどころが多く存在する(ハマると爆発的な効果を生み出す)
  • 経営判断にも、リサーチ業務をはじめとして、活かしどころが多く存在する

上記から考えたこと

上記のように、試行錯誤の過程で様々なことを感じているのですが、行き着いた考えとして、

「業務カテゴリーに分けると分かりやすい」

ということでした。

業務カテゴリーに分けてみる(自社の事例)

会計業務・すでに会計ソフトに則っているため、活かしどころは限定的

・会計ソフトに入れる”前”・”後”には、大きな活用可能性があり、かつ、効果が出やすく、威力を発揮する
税務業務・現状では、生成AIに税務の質問をしても、ハルシネーションが起きたり、用語の読み誤りが多かったりする

・生成AIに税務の質問をする場合、生成AIの特性上、そもそもの前提を疑わないため、出てくる結果も誤っているという場合も多い

・ただし、生成AIツールによっては、税務分野のサポート・アシストといった側面から最大限の効果を生むものもある
お客様とのコミュケーション・お客様への説明の際の言葉の”言い換えのアイデア出し”に威力を発揮する(=分かりやすい説明へとつながっていく)

・図解やフローチャートの作成の効率化に威力を発揮する(=分かりやすい説明へとつながっていく)
経営者として/経営支援サポート・リサーチとその分析に威力を発揮するので、意思決定に根拠を持てやすくなる

・感じていることが言葉の種としてあれば、それを形にすることができる

業務カテゴリーにはそれぞれの特徴がある

会計業務・会計業務も間違えるわけにはいかないが、”形がそれぞれ”なので活用余地が生まれやすい

・会計分野は世界での共通性が高く、英語中心の生成AIでも学習が充実していると感じる
税務業務・税務分野は間違えるわけにはいかない

・専門性が高い(なおかつ日本独自での専門性)

・生成AIは英語を中心に学習しており、日本語のなかでも難解な専門用語で、かつ、日本独自の税制に関する情報が不足している傾向を感じる(現時点では)

・生成AIモデル(ChatGPT 4oなど)によっては、計算が苦手なものもある

・税務を知らない人と生成AIとの相性はなお悪い(生成AIはその性質上、前提を疑わないため、誤ったプロンプトから誤った回答が生成されてしまいがち)
お客様とのコミュケーション・お客様にとって”分かりやすい”は価値に感じることが多い

・生成AIは、専門用語での表現の”言い換え”や”例え”のパターンを無数に出してくれる

・生成AIは、図解やフローチャート作成も得意なので、時間をかけずに作成することが可能になる
経営者として/経営支援サポート・分からないことを教えてくれる(自分にインプットされる情報の質量がレベルアップする)

・生成AIは超効率的なリサーチが得意

・生成AIはデータ分析が得意

・生成AIは長文要約が得意(ノンコア業務の効率化)

・感じていることが言葉の種としてあれば、それを形にできる

・アイデアのたたき台作成(アイデアの0→1)

・生成AIは箇条書きや表形式が得意なので、自分の考えのまとめに使える

生成AIの活用アプローチ

会計業務・Gemini for GoogleWorkspace
・Dify
・Jimbaflow
税務業務・NotebookLM
・Gemini
(・ChatGPT)
お客様とのコミュケーション・ChatGPT
・Gemini
・Claude
・Gamma
・Felo
・Mapify
・napkin.ai
・Canva
経営者として/経営支援サポート・ChatGPT
・Gemini
・Claude
・Felo
・GenSpark
・perplexity
・Notion

まとめ

生成AIを効果的に活用するためには、自社の業務の性質を正確に理解して整理し、カテゴリー分けしたうえで、それぞれの性質に合ったツールや手法を選ぶことが重要であると感じています。

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