AI検索エンジン「Genspark」でできること&新機能への期待

Gensparkは、いわゆる”AI検索エンジン”ですが、特に9月以降、新機能が続々とリリースされ、他のAIツールとは異なる、特徴的な興味深い機能が出てきています。

目次

Gensparkとは

「Genspark」とは、いわゆる”AI検索エンジン”といわれるものです。

“AI検索エンジン”としては、他にも、「Gemini 1.5 Pro with Deep Research」「Felo」「Perplexity」などが有名です。

これまでのGoogle検索では、検索したものを自分でひとつひとつ開いて確認する必要があったものを、GensparkなどのAI検索エンジンは、検索した複数ページからその内容をまとめてくれるというもので、いったん使い始めると、調べものの際にはもはや手放せないツールになります。

ChatGPTやGeminiは必ずしもGoogle検索の代替のようには使うことが難しいことから最初はその効果を取っつきにくく感じるものなのですが、これら検索特化のAIについては、Google検索のような感覚で使うことができることから、その効果や威力を感じやすいと思います。

GenSparkのトップ画面

Gensparkのトップ画面はとてもシンプルで、Google検索を使うかのような感覚で調べて欲しい内容を入力することができます。

いったん使ってみると、Google検索との違いも簡単に感じることができます。

Gensparkの場合、他の検索特化AI(Felo、Perplexity)と比べると、時間はかかるものの、その分、深堀りしてリサーチしてくれ、かつ、引用元がしっかりついているので事実確認(ファクトチェック)も容易で、その点で、他の検索特化AIとの違いを明確に打ち出している感じがします。

Gensparkの、信頼性や正確性を重視しているそのスタンスは、ビジネスや専門職や研究での利用という観点で考えるととても重宝します。

9月からの新機能リリースラッシュがすごい

このGenspark、特に2024年9月から、立て続けに新機能をリリースしてくれています。

リリース日新機能機能の概要
2024年6月Genspark、正式リリース
Sparkpage機能
Sparkpageとは、検索結果をレポートにしてくれ、外部公開もできる機能
2024年10月ファクトチェック機能
AIコパイロット機能
ファクトチェックとは、検索した内容について改めて事実確認のための再検索を行ってくれるというものです。

AIコパイロットとは、検索した内容についてより深堀りしていくための追加質問ができるというものです。
2024年11月Autopilot Agent機能
(非同期でのデータ検索機能、ファクトチェック機能)
Autopilot Agentとは、より詳細なリサーチを行うことができる機能と、より深くファクトチェックするための機能で、時間はかかるものの詳細に行ってくれます。
しかも非同期で行ってくれるので、時間がかかる間、画面を閉じてもいいというものです。
2024年12月チャット機能
画像生成機能
翻訳機能

Mixture-of-Agents (MoA)

ファッション機能
チャット機能では、主要LLM(ChatGPT-4o、4o mini、o1-perview、Claude3.5Sonnet、Claude3.5Haiku、Gemini1.5Pro、Gemini1.5Flash)を選択して使うことができます。

画像生成機能では、主要画像生成AI(Recraft V3、DALL-E3、FLUX.1、Ideogram2.0)を選択して使うことができます。

翻訳機能では、主要翻訳AI(DeepL、Google Transrate、GPT-4o、GPT-4o Mini、Claude3.5Sonnet、Claude3.5Haiku)を選択して使うことができます。

さらに、Mixture-of-Agents (MoA) では、上記の複数の各画面で、AIツールを同時並行で実行し、それをGenSparkがまとめてくれて最適解を出すという機能です。

ファッション機能は、自身の写真をアップロードすれば、他の様々な服装の試着(プレビュー)を見ることができるという機能です。
2024年12月Genspark PlusGenspark Plusは、GenSpark有料プランで、高度な検索機能を使うことができたり、より高精度なLLMモデルを使うことができたりできる

活用例

Sparkpageの作成と共有

  • メリット:Web公開されるものなので、リサーチ結果を他者と簡単に共有できる
  • デメリット:Web公開されるものなので、機密事項には使えない

例えば、以下のような感じです。

機密事項を含まないリサーチ結果であれば、他者と簡単に共有することができるメリットを最大限活かすことができるため、自分がGensparkを使ってリサーチしてまとめたものを、お客様などに瞬時に分かりやすく提供することが可能になります。

例えば、ツールの使い方や使用例などを共有して提供したりすることも可能です。

詳細リサーチ

Gensparkの強みは、(時間はかかるものの)しっかり深堀りをしてリサーチしてくれるという点にあります。
また、ファクトチェックをすることができます。

この点は、事業での活用、専門職での活用、研究での活用においては大きな強みであり、Gemini 1.5 with Deep Researchと双璧をなすとも感じます。

ChatGPT・Claude・Geminiをまとめてよりよい回答を生成

1つのプロンプトに対して、ChatGPTとClaudeとGeminiが同時並行で回答を生成してくれ、さらに、Gensparkがこれらをまとめて、最終案として仕上げてくれます。

翻訳AIを並行利用し、まとめてよりよい翻訳文を生成

1つのプロンプトに対して、Google Translate、DeepL、ChatGPT、Claudeが同時並行で翻訳文を生成してくれ、さらに、Gensparkがこれらをまとめて、最終案を仕上げてくれます。

画像生成AIを並行利用

1つのプロンプトに対して、Flux.1、Recraft、Ideogramなど複数の画像生成AIが同時並行で画像を生成してくれます。

画像生成の場合、プロンプトが難しかったりもしますが、「自動プロンプト」機能をオンにすれば、Gensparkが意図を汲んでプロンプトを整えてくれたうえで、画像生成してくれます。

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

  • URLをコピーしました!
目次