会社の成長が停滞していると感じたとき、経営者はどのような決断を下すべきか?
松岡靖浩著「会社をつぶさない社長の選択」(かんき出版)を参考にして。
「市場を見る」vs「社内を見る」
| 視点 | 特徴と結果 |
|---|---|
| 社内を見る | コスト削減やリストラなど内部の管理に偏り、売上低下を招きやすい |
| 市場を見る | お客様のニーズを把握し、仕事(売上)を外部から獲得できる |
事業を継続していく経営者は、常に社外(市場)に目を向けます。
社内にこもって従業員に指示を出すばかりでは、市場の動きから取り残されていってしまいます。
会社にとって、最も有益な情報や示唆をくれる最高のコンサルタントは「お客様」であるといえます。
長く付き合いのあるお客様の声に耳を傾けることで、自社の「本当の価値(レスポンスの早さや丁寧さなど)」に気づくことができ、それが売上向上へとつながっていきます。
「社長が研修に行く」vs「社員が研修に行く」
| 自己研鑽の対象 | 特徴と結果 |
|---|---|
| 社員が行く | 社員のスキルは上がるが、最悪、成長しない社長に愛想を尽かし、優秀な人材が離脱する |
| 社長が行く | トップ自らが学ぶ姿勢・実力を見せることで、社員がついてくる |
「社員教育」は大切ですが、社長自身がスキルアップを怠っては意味がありません。
特に、中小企業の場合、大企業のような社内政治よりも、「社長の実力」がダイレクトに問われます。
もし社長が現場を離れてばかりいると、研修で優秀になった社員は「この社長にはついていけない」と独立や転職をしてしまいます。
事業を継続させる経営者は、誰よりも自己研鑽に励み、背中で社員を引っ張っています。
「強みを伸ばす」vs「弱みをなくす」
| 戦略 | 特徴と結果 |
|---|---|
| 弱みをなくす | ゼロから弱点を克服するためには、莫大な時間・労力・コストがかかる |
| 強みを伸ばす | すでにあるノウハウや資源を一点集中させるため、成功の確率が圧倒的に高い |
会社にも人間と同じように「個性(強み・弱み)」があります。
経営課題にぶつかったとき、弱みを一から克服しようとするのは効率的ではありません。
例えば、「営業力は弱いけれど資金力(強み)はある」という会社の場合、自社で営業マンをゼロから育てるよりも、その資金力を活かして優秀な営業マンをヘッドハンティングしたり、営業力のある会社を買収(M&A)したりする方が、はるかに早く確実な成果に結びつきます。
まとめ
経営は短距離走ではなくマラソンであり、一時的な儲けよりも、「致命的な選択ミスを避け、安全性を担保すること」が何よりも重要であると考えられます。
逆いえば、仮に失敗しても、致命傷でなければ何度でも軌道修正が可能であると考えられます。
正しい選択を積み重ねていくことが肝要です。
