他人に話すとき、「冒頭に何を話すか」を考えるようにしています。
いきなり本題を話しても伝わらない
月次の打合せや、複数人でセミナーや意見交換する際、いきなり本題を話さないようにしています。
考えた方・話す方からすると、導き出した事項・伝えたい核心があって、そのことから伝えたくなってしまいがちです。
しかし、聞く側からすると初めて聞くことであり、順序を踏まなければうまく受け入れることができません。
人が何かを受け入れるモードになるには、冒頭での話からの導線をきちんと考えて話すようにしています。
冒頭で伝えるようにしていること①理由、目的、メリット
まず、冒頭で相手に伝えなければならないこととして、「理由・目的・メリット」を意識するようにしています。
河合隼雄先生の書籍での表現を借りれば、人は”物語る生き物”、といわれているそうです。
人は、物事を受け入れるには、それが自分のなかでストーリーとしての流れに沿ったものであることを求めます。
ゆえに、他人に何かを伝えようと思う場合には、冒頭に、「理由・目的・メリット」を考え、しっかりと伝える必要があります。
冒頭に伝えるようにしていること②全体像
打合せ事項を箇条書きにしたアジェンダのようなものを作成することがあります。
冒頭に、「~について打合せしたい・お伝えしたいことが〇つあります。」といったように、冒頭に数字を伝えることもあります。
あるいは、目次の説明などをすることもあります。
聞き手側からすると、冒頭に全体像を聞いておくと、ペース配分が分かりますし、全体での現在地や位置づけが分かります。
これがあるのとないのとでは、聞き手側の受け入れ姿勢、集中力に違いが出てきます。
このように、言葉で相手に何かを伝えたいと思うときは特に、冒頭からしっかりと組み立てることで、相手への伝わり方もまったく異なってくるため、日頃から留意するようにしています。