ネットバンキングの際の振込手数料については、インボイスの保管が必要になります。
十八親和銀行の場合、そのインボイスは「BIZSHIP」から取得することになります。
銀行の振込手数料のインボイスはどうなる?
上記のルールは、一部の例外を除き、仕入先に限らず経費となる支払い全般(うち課税仕入となるもの)に及びます。
経費となる支払い全般、ということは、例えば、「銀行の振込手数料」はどうなるのか?
これについても、基本的には、インボイスの取得・保存が必要となります。
ネットバンキングで支払う場合、銀行窓口で支払う場合、銀行ATMで支払う場合などケース別で対応が分かれることになります。
ケース別 | 必要な対応 | 実際の場面 |
---|---|---|
ネットバンキングで支払う場合 | インボイスの保存が必要 | 各銀行により交付方法が異なるため要確認 |
銀行窓口で支払う場合 | インボイスの保存が必要 | 窓口手続のときに交付されるインボイスを保存 |
銀行ATMで支払う場合 | 自販機特例 (3万円未満→インボイス不要) ※帳簿記載「◯銀行◯支店ATM」 | インボイス不要 帳簿記載に留意 |
長崎県内の各金融機関の対応状況(10/11時点)
ネットバンキングの場合、その振込手数料について、どのようにインボイスが交付されるかについては、銀行によって対応がまちまちなため確認が必要です。
長崎県内の主な金融機関においては、10/10時点において、以下のようになっています。
十八親和銀行
ネットバンキングの振込手数料(基本料など含む)については、「BIZSHIP」への登録が必要であり、この「BIZSHIP」からインボイス制度の要件を満たした手数料取引明細の電子交付がされるようです。
この「BIZSHIP」は令和5年10月中旬のサービス開始が予定されており、インボイスの電子交付機能は2023年11月7日より利用可能予定。利用料は無料のようです。
BIZSHIPでは、以下のような機能もあるとのこと。
- 残高証明書の電子発行(PDF取得、手数料0円)
- デジタル通帳機能(通知設定、PDF・CSV保存、他行口座連携機能、資金繰り管理機能)
- 決算書・試算表等のオンライン書類提出
- 財務診断、事例紹介、施策紹介
長崎銀行
「手数料のご案内」が郵送されるとのこと。
たちばな信用金庫
発行を希望する場合には、窓口・営業担当者へ申し出て、「インボイス管理票」を交付してもらう必要があるとのこと。
十八親和銀行BIZSHIPで「インボイス(手数料取引明細)」を取得する手順
確認電話を受けた後、登録完了メールが届きます。
総合画面はレスポンシブ対応(PCでもスマホでも見やすい画面設定)ではない模様なのでPCでアクセスしたほうがよさそうですが、「デジタル通帳」や「電子交付」に遷移するとレスポンシブ対応だったのでスマホでも進めていけます(2023年10月27日現在)。