お客様とは、原則として、月に一度、ないし数ヶ月に一度、時間と場所とを決めて打合せ(オンライン含め)するようにしています。
これには、自分なりに意味を持たせています。
河合隼雄「カウンセリング教室」(創元社)を読んで学んだこと。
定期的に時間と場所を決めて打合せする
お客様とは、定期的に時間と場所を決め、打合せをすることを契約の原則にしています。
このように定期性を持たせ、ルーティン化しているのには理由があります。
自分のなかでここの理由や意味づけを疎かに認識してしまうと、場合によっては、お客様の貴重な時間を奪ってしまうことになりかねないと考え、意識するようにしています。
事業活動の4領域のうち、見落としがちな部分を定期的にカバーする
事業活動は、4つの領域に分かれるといわれています。
- 緊急、かつ、重要なこと
- 緊急ではないが、重要なこと
- 緊急だが、重要でないこと
- 緊急でも重要でもないこと
下図は、自分なりに整理してみたものです。
このうち、「緊急、かつ、重要なこと」は、緊急であるがゆえに、誰しも常に意識して対応しています。
また、「緊急だが、重要でないこと」についても、緊急であるがゆえに、意識して対応していると思います(好む好まざるにかかわらず。)。
逆に、緊急でないもののうち、重要でないものについては、逆に意識して削減していくような努力が必要です。
見落としがちなのは、「緊急ではないが、重要」な業務です。
例えば、中長期的に継続的なモニタリングが必要となる財務改善や、経営の現状把握、経営計画、新規開拓などのための情報収集などが入ります。
経営数字を用いて事業の全体を把握し、改善のために検討を要する業務が多く含まれると思うのです。
この分野に対し、月に一度ないし数ヶ月に一度、振り返り、検討していく機会を作るということは、経営に大きな影響を及ぼしてきます。
私は、この分野について、経営者の経営判断をサポートする役割を担っていると認識していますし、課題の掘起し、言語化、設定、モニタリングしていくお手伝いをしていくべきと考えています。
そのためには、あらかじめ時間と場所を制限することに意味があると考えています。
日常的ではだめですし、不定期でもだめだと思うのです。
あらかじめ設定したその時間と場所があり、その時間は、緊急性のある業務から一線を画し、重要な経営課題を検討していくのだ、というひとつの「型」が必要だと考えています。
日常とは少し異なる構えで臨むようにする
ゆえに、日常会話のモードとは異なるモードで臨むようにしています。
もちろん日常会話も大事なのですが、本編が始まった瞬間モードを切り替えて、お客様の話を聴いて受け入れるオープンな心持ち(態度)で臨むようにしています。
普段の日常のなかでは、緊急でないがゆえに考えを深堀りしない部分にも、できれば焦点を当て、とかく孤独で不安になりがちな経営者としてのお客様と一緒に、様々なことを話し合い、一緒に深堀りしていくよう努めています。
そういった姿勢に対する覚悟が必要だと思いますし、相手の話を受け入れるための姿勢・話してもらいやすい雰囲気になるよう鍛錬が必要だと感じています。