商品・サービスを売るといった場合、目の前のお客様単体だけを見るのではなく、そのお客様の背景(社員、社内事情、家族、家庭事情など)などにも目を向けたいところです。
和仁達也「コンサルタントの教科書」(かんき出版)を参考にしつつ、キャッシュフローコーチとして考えたこと。
目の前の相手だけだと、うまくいかないこともある
目の前の相手にだけ話をしても、往々にしてうまくいかない場合があります。
例えば、会社の社長とだけ接点があり、社長にのみ働きかけていって社長がやる気になっても、結果、会社全体ではうまくいかないということがよくあります。
あるいは、目の前の人にだけ働きかけても、結果、よい結果が得られないということがあります。
点ではなく、面で考える
会社であれば、社長だけで成り立っているわけではありません。社員がいます。
人であれば、家族がいます。
社員や家族でなくとも、様々な事情があり、背景があります。
先ほどの例を全体として考えてみると、社長だけがやる気になっていて、社員との温度差があるような状況で、会社全体がうまく進むかどうかと考えてみると、おそらく難しいと思います。
あるいは、話を聞いた本人だけがやる気になっていて、家族との温度差があるような状況では、結果として、購入・契約に至らない場合もあります。
そのため、「点」だけではなく、「面」で考える必要があります。
話をするとしたら、目の前の相手だけではなく、その人の背景・事情・人間関係まで考えなければ、結果としてうまくいかないことが多いといえます。
部分最適、全体最適を行き来して考える
目の前の相手が納得してやる気にならなければ、そもそも何も進みません。
さらには、目の前の相手の背景・事情・人間関係まで考えたうえで、全体としてうまくいくような方策も必要です。
もっといえば、その方の背景・事情・人間関係の一端まで直接携わらせてもらえるのであれば、それもとても有効だと思います。
両方を行き来しなければ全体としてうまくいかないところですし、「部分最適」と「全体最適」とを行き来して考えてみたいところです。