自社で扱う商品の”役割”を考えれば、ラインナップ・品揃えを考えるときの一助になりそうです。
佐藤義典著「実践マーケティング戦略」(日本能率協会マネジメントセンター)を参考として。
マインドフローのおさらい
佐藤義典著「実践マーケティング戦略」(日本能率協会マネジメントセンター)では、”知ってもらってから愛用してもらうまでの流れ”を、マインドフローと呼んでいます。
自社の取るべき行動
→自社の存在を知ってもらうには?
自社の取るべき行動
→興味を持ってもらうには?
自社の取るべき行動
→問合せなどの行動を起こしてもらうには?
自社の取るべき行動
→自社を選んでもらうには?
自社の取るべき行動
→ひとまず購入するという決断をしてもらうには?
自社の取るべき行動
→購入後、実際に使っていただくには?
自社の取るべき行動
→愛着を持ってもらうには?リピートしてもらうには?
まとめると、以下のようなステップになっています。
- 認知
- 興味
- 行動
- 比較
- 購買
- 利用
- 愛情
「購入→利用→愛用」をスムーズに繋げる
”知ってもらってから愛用してもらうまでの流れ”(マインドフロー)のうち、最も大きなポイントといえるのは、「購入」であるともいえます。
「購入」のハードルまでたどり着いてもらえるかどうかはまず大きいですし、「購入」は、最終的な「愛用」までのスタートであるともいえます。
顧客の心理を考える
「購入」というハードルを乗り越えるには、まずは顧客の心理を十分に知っておきたいところです。
”利用したことがある(実績)”を重視する
人は、”利用したことがあるかどうか(実績)”を重視するという傾向があります。
利用したことがあれば一定の信頼を置くことができますし、次や他の商品も検討するというハードルは下がります。
”知っている”を重視する
人は、”知っているかどうか”を重視するという傾向もあります。
まったく知らない会社・人から購入するということは、非常にハードルが高いものです。
一方で、”知っている会社だった”・”知り合いから紹介された”といったことは決め手になり得ます。
商品の”役割”を考える
自社で扱う商品の”役割”を考えてみると、その配置の仕方・売り方を考える一助になりそうです。
”購入”に関し、究極的には、”無料”であれば、顧客の障壁は最大限低くなった状態になるともいえます。
最初に、お試しとして、慣れてもらうために(=実績を作るために)、サンプリングとして、自社商品のうちごく一部を無料提供してみるというものです。
”顧客がぜひ買いたいと思っているもの”を「目玉商品」として定め、それを呼び水として、自社で扱っている他の商品をあわせて購入検討してもらうためのきっかけとします。
自社が本当に売りたい商品です。
上記の「サンプリング商品」や「目玉商品」といった形で顧客との取引実績(関係性)を作ったうえで、自社商品を買ってもらうという順番になります。