興味を持ってもらえるようなメッセージを発信する必要があります。
佐藤義典著「マーケティング戦略 実行チェック99」(日本能率協会マネジメントセンター)を参考にして。
知ってもらってから愛用してもらうまでの流れ
自社商品を”知ってもらってから愛用してもらうまでの流れ”としては、お客様の考える順番に沿い、以下のようなハードルを乗り越えていく必要があります。
メッセージが目に届くか(②興味)
世の中には物が溢れています。
ゆえに、自社の存在や商品を発信しても、目に止めてもらえずに埋もれてしまうということも考えられます。
つまり、溢れる情報のなかで、ターゲットの目に止まるものでなくてはならないということになります。
- 媒体のメッセージは物理的に目立つか
- 媒体のメッセージの文字は大きいか
- 媒体のメッセージは読めるか
メッセージが興味を引くか(②興味)
たとえメッセージが目立つものであっても、文字が大きくとも、読みやすくとも、人間、関心のあるものしか視界に入らないものです。
物理的な面での対処もそうですが、そもそもメッセージそのものがターゲットの興味を引くものである必要があります。
それがたとえ商品そのものの特徴・メリットをどれほど訴えたとしても、それでもターゲットにとっては”自分ごと”ではないという場合も多いものです。
そのため、さらに進んで、ターゲットに”自分ごと”になってもらえるよう、ターゲットにとって身近な効用(ベネフィット)まで踏み込んだメッセージにしてみると、興味を持ってもらえるようになります。
- グリーン車に乗ってください
- グリーン車は座席が大きく、空いていて、快適
- この商品は素晴らしいものです
- お客様にとって、この商品は、このようにお役に立つことができます
「生理的欲求(より快適、より楽など)」「社会的欲求(他者と良好な関係を築きたい、他者から注目されたいなど)」「自己実現欲求(成長したい、自分へのご褒美、癒やしなど)」などといった人間の欲求に訴求することで、ターゲットの関心を引き寄せることができます。
また、言葉遣いやトーンなどが、ターゲットに合うものであるかどうかもチェックが必要です。
また、自社商品は、どのような基本軸で差別化していこうとしているかともリンクしている必要があります。
「手軽軸」であれば早さ・安さ・便利さという側面からアプローチしたほうがよいものの、逆に「商品軸」「密着軸」にはそれらのアプローチは馴染まず、ブレてしまうということになります。