中小企業が生き残る道は、”大手に不満を持っているお客様のニーズは何か?”を拾うことであるといえます。
目次
手段と目的
何が「手段」で、何が「目的」であるのか。
これを取り違えると、思ってもみないことになってしまいます。
例えば、商品の多機能化を目指すことは、手段であるのか、目的であるのか。
昔は、物が不足していたため、とにかく物を作ること、とにかく充実した物にすること、が求められていました。
しかしながら、今は、物が余っています。
そのようななかにおいては、より、お客様が満足する・お客様の課題を解決する・よりお客様の不便を解消する・よりお客様の快適さをサポートする・よりお客様の欲求を満たすといった視点が必要とされます。
つまり、「目的」は”お客様の課題解決”であり、そのための「手段」として”商品”がある、と考えられるかどうかは重要であるということになります。
大手に不満を持っているお客様のニーズは何なのか
大手は、中小企業よりも、”ヒト・モノ・カネ”、いわゆる経営リソースが充実しています。
商品開発や営業、広告に潤沢な経営リソースをかけることができます。
そのようななかで、現実問題として、いかにして中小企業が生き残るべきか。
端的にいえば、”大手に不満を持っているお客様のニーズ”は何かをリサーチし、それを満たしていくことこそが、中小企業が戦うことができるポイントであるといえます。
ニッチを目指す
大手の事業活動によって、以下のような状況が生まれると考えられます。
- 大手は、できるだけ広いニーズを効率よく拾うために、そこからこぼれる層(離脱する層)が出てくる
- 大手は、消費者の新たなニーズを目覚めさせてくれる(もっとこうだったら、、)
そのため、中小企業は、よりお客様のニーズに沿ったもの(特殊用途・専門特化・ピンポイント・マニア向け)へと目を向け、”狭く・深く”迫っていくことによって、大手の”広く・浅く”と住み分けをすることができると考えられます。