人の話を聞くにあたっては、「しないことリスト」を心に留めておきたいところです。
永松茂久「人は聞き方が9割」(すばる舎)を参考として。
目次
何をすべきか、というより、何をすべきでないか
どのようにすれば、よりよく相手の話を聞くことができるか。
と考えるよりも、
相手の話を聞くにあたっては、”何をすべきでないか”を考えておきたいところです。
”相手の話を聞く”とは、基本的には受け身です。相手からの多種多様な話・アクションをどのように受け止めるべきか、と考えるにあたっては、”何をすべきでないか”ということを考えておく方がより現実的・実践的であるといえます。
しないことリスト
永松茂久「人は聞き方が9割」(すばる舎)における「嫌われない聞き方」として、以下が挙げられています。
- 否定しない(相手の価値観を尊重する・相手との違いを受け入れる)
- 正論を押しつけない
- マウンティングしない
- 結論を急かさない
- 自分の答えを押しつけない(”相手にとっての答え”を一緒に探す)
→「あなたはどうなったら嬉しい?」という聞き方のほうが相手にとって答えやすい - 話の流れを無理に変えない・否定の接続詞(でも・しかし)を使わない
- 相手の心を折らない(意味がわからない、馬鹿じゃないの、などの言葉を使わない)
- 相手のブラックボックス(言いたくないこと)を開けない
→言われないことによる自分の気持ち(心配している・話してくれると嬉しい・役に立ちたい)のみを述べる - 秘密を守る(自分で止める・他に決して漏らさない)
気を抜くとやりがちだからこそ
上記の「しないことリスト」は、わずか9つのことです。
ですが、よほど心がけておかないと、意外としてしまいがちなものばかりなのです。
特に自分の心に余裕のないときほど、してしまいがちになるものです。
「話を聞く」は簡単なようで難しく、片手間でできることではないと考えています。
個人的には、「話を聞くモード」というものを設けるようにしています。
世間話から流れが変わり、これはしっかり聞こうと思うときには、「話を聞くモード」に入り、特に上記の「しないことリスト」を意識するようにしています。
そして、それすらできないほど自分の心の余裕のないときには、「今は余裕がなくて聞くことができない。」と正直に言うようにしています。