聞くにあたっての「しないことリスト」

人の話を聞くにあたっては、「しないことリスト」を心に留めておきたいところです。

永松茂久「人は聞き方が9割」(すばる舎)を参考として。

目次

何をすべきか、というより、何をすべきでないか

どのようにすれば、よりよく相手の話を聞くことができるか。

と考えるよりも、

相手の話を聞くにあたっては、”何をすべきでないか”を考えておきたいところです。

”相手の話を聞く”とは、基本的には受け身です。相手からの多種多様な話・アクションをどのように受け止めるべきか、と考えるにあたっては、”何をすべきでないか”ということを考えておく方がより現実的・実践的であるといえます。

しないことリスト

永松茂久「人は聞き方が9割」(すばる舎)における「嫌われない聞き方」として、以下が挙げられています。

  1. 否定しない(相手の価値観を尊重する・相手との違いを受け入れる)
  2. 正論を押しつけない
  3. マウンティングしない
  4. 結論を急かさない
  5. 自分の答えを押しつけない(”相手にとっての答え”を一緒に探す)
    「あなたはどうなったら嬉しい?」という聞き方のほうが相手にとって答えやすい
  6. 話の流れを無理に変えない否定の接続詞(でも・しかし)を使わない
  7. 相手の心を折らない(意味がわからない、馬鹿じゃないの、などの言葉を使わない)
  8. 相手のブラックボックス(言いたくないこと)を開けない
    言われないことによる自分の気持ち(心配している・話してくれると嬉しい・役に立ちたい)のみを述べる
  9. 秘密を守る(自分で止める・他に決して漏らさない)

気を抜くとやりがちだからこそ

上記の「しないことリスト」は、わずか9つのことです。

ですが、よほど心がけておかないと、意外としてしまいがちなものばかりなのです。

特に自分の心に余裕のないときほど、してしまいがちになるものです。

「話を聞く」は簡単なようで難しく、片手間でできることではないと考えています。

個人的には、「話を聞くモード」というものを設けるようにしています。

世間話から流れが変わり、これはしっかり聞こうと思うときには、「話を聞くモード」に入り、特に上記の「しないことリスト」を意識するようにしています。

そして、それすらできないほど自分の心の余裕のないときには、「今は余裕がなくて聞くことができない。」と正直に言うようにしています。

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