相手の話を要約して返す

相手の話を聞いてその役に立ちたいと思う場合、”要約して返す”だけでも大きな効果があります。

和仁達也「プロの思考整理術」(かんき出版)を参考にしつつ、キャッシュフローコーチとして考えたこと。

目次

話を要約して返す

相手の話を聞き、それを要約して返す。

相手の話を聞き、相手の役に立ちたいと考えるとき、上記を行うだけでも随分と相手の役に立つことに気づきます。

返答において、必ずしも正解(正論)は必要ではありませんし、むしろ正解(正論)が邪魔するときすらあるほどです。

上記は、実際に”返される側”になってみると、その効用がよく分かります。

相手が、自分の言いたいことを分かってくれた・言わんとしていることが伝わった・感情を受け止めてくれた、ということがどれほど大きな力を与えてくれるか。

”要約”には、隙は許されない

相手の話を聞き、それを要約して返す。

簡単なようですが、これは実は片手間でできるようなことではありません。

”要約”とは、相手の話を聞き、その要点を掴み、その要点を言語化することを意味します。

また、その話の裏側にある相手の”感情・心情”を理解しなければいけません。

これは、目の前の相手の話だけではなく、表情・声色・動作などを、全力で理解しようとしなければできないことだということに気付かされます。

これらは、小手先のテクニックではなく、一定の型を理解したら、あとは場数を踏んで身につけていくよりほかない気がしています。

和仁達也「プロの思考整理術」(かんき出版)を参考に、どのような順番で何ができるようになるとよいかをまとめてみました。

STEP
「①相手の話」をそのまま返す

一見、簡単そうに見えるのですが、人間、相手の話をそのまま返すということは、意識しなければ意外とできません。

そのまま返さずに、自分の考えを返すことが圧倒的に多いからです。

しかし、自分の考えで返してしまうと、相手のターンはそれで終了してしまうことを意味しています。

それでは、相手のなかに不満が残ります。

”そのまま返す”だけですが、「自分の言っていることが、相手に伝わった」と感じることができるだけで、安心感を感じてもらうことができます。

STEP
「①相手の話」+「②感情の言語化」を返す

そのまま返すことに加えて、その話の背景にある相手の感情を言語化して返すと、さらに”理解してもらえた”という安心感を持ってもらうことができます。

悩んでいるのですね。苦しいですね。嬉しかったですね。・・・

感情表現は繊細で多様なので、そのバリエーションも無限です。

できるだけ相手の感情に合ったワードで返すのにも、トレーニングが必要です。

STEP
「①相手の話」+「②感情の言語化」 +「③核心となる部分」を返す

さらに、「核心となる部分」を掴んで言語化して返すことができることではじめて、”要約して返す”ことになります。

何が相手の話の核心なのかは、掴む努力をし続けて場数を踏んでいくことでしか精度を上げることができず、トレーニングが必要です。

”教えて欲しい”の真意を知る

”教えて欲しい”という言葉を聞くと、正解を返さなければいけないのではないかと思いがちです。

しかし、多くの場合、相手は正解や正論を欲しているのではないということに気づきます。

和仁達也「プロの思考整理術」(かんき出版) で、とても示唆的な言葉がありました。

人は「事実」より「感情」に共感してもらえると、理解してもらえたと感じるようです。

和仁達也「プロの思考整理術」(かんき出版) より

”教えて欲しい” という言葉を額面通りに捉えるのではなく、「会話の入り口」なのだと理解することが重要です。

結果、本当に教えて欲しい場合もあります。

しかし、実は、真意が別にあるということは、よくあることです。

真意を掴むためには、ひたすら相手の状況を詳細に整理し、正しく理解することに努めることがスタートラインとなります。

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