一様に経費といっても、攻めの色合いの強いもの、守りの色合いの強いものがあります。
小山昇著「社長!儲けたいなら数字はココを見なくっちゃ!」(すばる舎)を参考にして。
目次
経費を色分けして考える
「経費」の項目、ただ並んだものを見ていると、一様に並んでいるように感じます。
しかし、実際には、それぞれの経費には性質や性格があります。
その性質を掴んで色分けして把握することができていれば、効果的に経営判断をすることができます。
攻めの経費、守りの経費
ひとつの切り口として、「攻めの経費」「守りの経費」という考え方があります。
攻めの経費
新規の売上を取るためにかけている経費。
広告宣伝費、交際費、販売促進費、営業社員の人件費など。
守りの経費
既存の売上を守るためにかけている経費。
地代家賃、通信費、水道光熱費、内勤・既存顧客対応の人件費など。
新規事業を撤退するとき
「攻めの経費」「守りの経費」の色分けをしておくと、経費をコントロールしたいと思ったときの経営判断の材料になります。
もしも、新規事業から撤退しなければならないとした場合、優先的に「攻めの経費」をカットすることを考えるべき、ということになります。
逆に、ここで「守りの経費」をカットしようとしてしまうと、既存の売上までもが崩れることにもなってしまいかねません。