谷本理恵子著「プリンセスマーケティング」(インプレス社)を参考にして。
目次
ヒーロー型、プリンセス型のストーリー
カスタマージャーニーには、「ヒーロー型」と「プリンセス型」があり、それぞれにおいて、以下のような違いがあるとされています。
- ストーリー
- 登場人物の設定
- モチベーション
- 意思決定の中身
- 何を信じるか
- 関係性の築き方
- 未来の見せ方
ヒーロー型におけるモチベーション
- 「周囲の評価」「客観的な評価」「社会的な承認」をゲットしたい
- 興味関心→外部からの見え方に向いている
- 自分を客観視し、事実ベースで確認しながら比較検討し、状況を正確に把握しようとする
- 物事を客観的に把握・整理することで、事実ベースで解決しようとする
- 外向きのベクトルで物事を捉える
- 「事実」にフォーカスする
- 買い物→「外部からの評価を上げるための手段」
- 行動原理→物理的に何かを獲得するために行動する
- 美容→他者からどう見えるか
- 物語で、ヒロインは必須
- 勝ち負けといった客観的な評価軸を好む
- 世界を物理的に捉えている
- 「評価」による「称賛」を求めている
- 「機能・性能」が重要
プリンセス型におけるモチベーション
- 「自信」「主観的な満足」「自分らしさ」をゲットしたい
- 興味関心→自分の内側に向いている
- 他者の経験から、自分に役立つ情報を収集したい(同意、共感、承認しながら他者から話を引き出していく)
- 話し切ることで感情が整理され、自然と結論や解決にたどりつく
- 内向きのベクトルで物事を捉える
- 「人物」にフォーカスする(共感)
- 買い物→「自分に自信を持つための手段」
- 行動原理→心から満足し、いかに自分らしさを感じることができるかのために行動する
- 美容→自分らしいか、自信が持てるか、こういう自分でありたい
- 物語で、王子様は脇役のひとり(共感、サポート)
- 自分が満足できるかといった主観的な評価を好む
- 他者は”自分を映す鏡”、自分に引きつけて見ている
- 世界を主観的に認識している→”感情”が変わると見える世界が変わり、ときに不快や不安を感じる
- 「承認」による「感情の満足」を求めている(自分で自分を認めることができるかどうか)
- 「感情」が重要→その”感情”は、お客様だけが知っている
- 本来の自分とは違う(完璧にできない)=「罪悪感」を感じる
- ”本来の自分”を手軽に少しでも味わえる(つかの間の現実逃避)と嬉しい
- ”本来の自分”と”現実の自分”とを比べて疲弊する