眠れない夜、ネガティブな思考がぐるぐると止まらなくなることも。。その原因、脳が過剰にアイドリングしている「DMN(デフォルトモードネットワーク)」の暴走かもしれないそうです。
ネガティブぐるぐる思考
ふと時間ができたときや寝る前など、過去の後悔や将来の不安がぐるぐると頭を駆け巡り、止まらなくなってしまうなんてことも。
実はこれ、脳がサボっているのではなく、むしろ働きすぎて疲弊しているサインかもしれないそうです。
脳のアイドリング機能「DMN」
私たちの脳には、意識的に何かをしていないぼんやりしている時間に活発になる「デフォルトモードネットワーク(DMN)」という機能が備わっているそうです。
これは車のアイドリングのようなもので、記憶の整理や創造性に関わる重要な役割を持っているといわれています。
「反芻思考」による脳の疲れ
しかし、このDMNが過剰に活動しすぎると問題が起こりやすくなるようです。
思考がネガティブな方向に暴走し、不安や悩みだけが頭の中で何度も再生される「反芻思考」という状態に陥ってしまうことも。
この状態は脳にとって非常にエネルギーを消耗するものであり、慢性的な疲れや集中力の低下、メンタルの不調を引き起こす原因になると考えられています。
眠れない夜のモヤモヤなどは、まさに脳がオーバーヒートしている状態といえるかもしれません。
「読書」が脳のスイッチを切り替える
そんなオーバーヒートした脳を鎮めるために、非常に有効な手段の一つとされるのが「読書」だそうです。
読書は単なる娯楽ではなく、脳のモードを強制的に切り替えるスイッチの役割を果たしてくれるようです。
私自身、わりとこのネガティブなことの反芻思考に悩まされがちなのですが、ときに眠れなくなるほどのときには読書をするようにしています。
そうすると、自然と眠ることができるようになりました。
「没頭」が脳を休ませる
文字を目で追い、内容を理解しようと意識を集中させると、脳内では「タスク陽性ネットワーク(TPN)」という回路が優位になるようです。
すると不思議なことに、それまで暴走していたDMNの活動が抑制され、脳がクールダウンし始めるとのこと。
つまり、読書に没頭することは、ネガティブな思考のループから物理的に脳を引き離し、休息を与えることにつながるのだと思われます。
ジャンルによる効果の違い
読む本はフィクションでもノンフィクションでも、それぞれに良い効果があると言われています。
- フィクション(小説など)
物語の世界に入り込み、登場人物の心を想像することで共感力が高まる効果が期待できるそうです。 - ノンフィクション(実用書など)
内容を分析・理解しようとすることで、論理的な思考を司る脳の部位が働き、感情的な迷いを抑えてくれる働きがあるようです。
たった6分で訪れる癒やしと読書習慣
「読書でリラックス」というのは感覚的な話だけではなく、実際に、読書が心と体に高いリラックス効果をもたらすことについて、興味深い研究報告があるようです。
ストレス軽減効果に関する研究報告
読書のリラックス効果については、科学的にもいくつかの報告がなされているようで、例えば2009年の研究などでは、読書が音楽鑑賞や散歩といった他のリラックス活動と比較しても、高いストレス軽減効果を持つ可能性が示唆されたとのこと。
もちろん、どのような方法が最もリラックスできるかは人によって異なるものの、静かに本を読む時間は、心を落ち着ける有効な選択肢の一つと言えるかもしれません。
睡眠の質を高める生理的メカニズム
読書に集中すると、ストレスホルモンである「コルチゾール」が減少し、心拍数や呼吸が穏やかになるといわれています。
これにより、休息モードである「副交感神経」が優位になり、自然な眠りに入りやすい状態が作られると考えられています。
私の「寝る前に本を読むと眠れるようになった」という体験は、まさにこの生理的メカニズムによって脳と体の緊張が解けた証拠だといえるかも。
脳を癒やすための新しい習慣
情報過多な現代において、私たちの脳は知らず知らずのうちに疲れを溜め込んでいるのかもしれません。
読書は、暴走する思考を鎮め、脳に静寂を取り戻すための最も手軽で強力な「休息法」といえそうです。
リラックスできて、よく眠れて、読書習慣もついて、知識も増えるなんて、、
いいことづくめです。
この習慣、気づいてみると、もう10年以上続けています。
