起業時においては、売上目標をどのように考えて立てればよいか。
今井孝著「起業1年目の教科書」(かんき出版)を参考として。
根拠ある売上目標とは何か
事業がすでにスタートしていれば、売上目標は、”収支分岐点”をベースに考えることができます。
つまり、その事業のための必要な仕入・経費・税金・借入返済などかかる支出から逆算することで、根拠ある売上目標をいったん出すことができます。
起業時においては、まだかかるであろう支出は明確でなく、ある程度、自身の感覚で自由に決めてよいということになります。
そのため、起業時において、根拠ある売上目標でいうところの”根拠”とは、”感覚的に自分にしっくり来るかどうか・モチベーションが上がるかどうか・達成できるイメージが持てるかどうか”でもあります。
逆にいえば、”こうでなければならない”といった、自分自身が追い詰められて決めるような目標は、自分自身が縮こまってしまいますし、モチベーションも下がり、辛くなってしまうということにもなります。
あくまで、自分のなかで感覚的にしっくり来るかどうかが根拠ある売上目標であるということができます。
目標はいったん仮決めでもよい
「目標」というと、きちんと考えて決めなければならないような気もして構えてしまい、なかなか簡単に決められなかったりします。
ただ、「目標」というものは、事業を進めながら絶えず変わっていくもの・アップデートしていくものでもあります。
そう考えると、いったん仮決めでもよいと思われます。
”まずは行動”という形で動いていくうちに、自然と張られたアンテナに有用な情報は入ってきますし、段々と自分のやりたいことも分かっていくと思われます。
そのため、「目標」はいったん仮決めしてまずは行動し、そして、動いていくうちに、事業をやりながら思ったこと・考えたことを反映させていけばよいと思われます。
目標のデメリットも言語化してみる
目標を定めても、なんとなくそれに向かって動けないときもあります。
そのような場合には、何がしか”動けない理由”があったりします。
目標というものには、デメリットもつきものでもあります。
頑張ることで批判が来るのではないか、一度うまくいっても次に失敗したらカッコ悪いのではないか、など。
このように、動けない理由には、目標に付随しているデメリットが障害になっている場合も考えられます。
もしも目標を立ててもそれに向けて全力で動けないとしたら、目標のデメリットが作用しているのではないかと考え、”そのデメリットとは何か”を言語化してみると、より自分サイズの目標を見つけることができると考えられます。