自分視点ではなく相手視点で話をする!と思ってもついつい自分視点になってしまうものですが、具体的な対策として、”笑わせよう”と思うのではなく”一緒に笑う”と思うとよさそうです。
永松茂久著「人は話し方が9割」(すばる舎)を参考として。
人は自分に一番興味がある
「人は”自分”に一番興味がある」
「人は”自分”のことを認めてほしいと思っている」
「人は”自分”のことを認めてくれる人を認める」
といったことを前提・人の習性と考えると、自分と相手との関係づくりにおいて、どのように関わっていけばよいかが見えてくるような気がします。
「相手に興味を持ち、相手を認めること」
ということに尽きるといえます。
自分視点で自分のことを発信するのではなく、相手視点で相手のことにフォーカスしていくと、相手との良好な関係を築くことができそうです。
笑わせようと思うと自分視点になる
人と話すとき、”笑わせよう”・”笑わせなければ”などと思いがちです。
笑わせようと思うと、自分へのプレッシャーにもなってきますし、何よりも、おのずと自分の話ばかりをすることになります。
つまり、「笑わせる」ということは、イコール「自分の話をすること(=自分視点)」ともいえます。
こうすると、結果として、相手の話を聞くことにはつながらず、相手のことを知り、相手を認めることにつながりません。
”笑わせる”ということは、相手と関係性を構築していくという観点からは、労力ほど発展がないようです。
相手が笑うときに一緒に笑う
「相手が笑うときに一緒に笑う」
とは、相手の感性を認め、共感し、受け入れることの表明ともいえます。
相手のことをよく観察することにもなりますし、結果として、自然な形で、相手に興味を持ち、認めることにも繋がっていきます。
具体的な行動として、”笑わせよう”という意識ではなく、”相手が笑うときに一緒に笑う”という意識を持つだけで、相手との関係性の構築という観点からは大きく意味を持つことになると思われます。