問題を「明確」にするか、問題を「解決」するか

問題を「明確」にするか、問題を「解決」するか、は別物だと発想すると、多様な状況に対処できる気がします。

和仁達也「コンサルタントの教科書」(かんき出版)を参考にしつつ、キャッシュフローコーチとして考えたこと。

目次

問題を「明確」にする、問題を「解決」する

”悩み”と一言で言っても、実際には、実に様々な段階・ステージがあります。

ここで、人がスッキリするポイントは大きく分けて2つあると考えられます。

  • ”何が分からない”のかが分かり、問題や方針が明確になるスッキリ
  • 問題が解決となるスッキリ

”お悩み”といっても、相手がそれを通して”どのようなスッキリを望んでいるか”に違いが出る、ということを意味します。

例えば、相手は問題の解決を望んでいるのではないかと思い、問題を明確にした後に解決までサポートしようとしたら、”解決は自分でやりたいのに”と思っているケースが考えられます。

あるいは、問題の解決を望んでいるのにもかかわらず、問題を明確にするところまでで終了してしまうと、”解決して欲しいのに”と思われるケースもありえます。

お悩みレベル

前記事の”お悩みレベル”は参考になります。

まずは、相手がどのステージにいるのかを把握するところからすべてが始まるからです。

お悩みレベル
STEP
「何がわからないか」が分からない状態
STEP
問題点はわかっているつもりではあるが、本当にそれが問題かが不明確な状態
STEP
問題点は分かっているが、解決方法がわからない状態
STEP
解決方法は分かるが、解決手段がない状態
STEP
解決方法も解決手段も明確な状態
STEP
やることは明確だが、何らかの理由でやらない・やれない状態
STEP
やらない・やれない理由が明確で、少しの後押しで解消できそうな状態

何をどこまで持っていくことが、相手の役に立つのか

まずは、相手のお悩みレベルがどのステージなのかを把握することがスタートです。

ここが分かると、相手が、どの段階からどの段階に行きたいと考えているかが見えてくるので、どのように対応すればよいかも分かるようになり、ミスマッチも防ぐことができます。

問題が明確になりさえすれば、自分の意思で解決方法・解決手段を決めたいと思う人もいるかもしれません。

問題は明確なので、解決方法・解決手段を模索しているという人もいるかもしれません。

相手の抱えている課題は一様ではなく様々なので、どこをもって相手の役に立てるのか、考えて臨機応変な状況に対応できるようになりたいものです。

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