「孫氏の兵法」から学べること。
目次
55)九変編/戦で兵を動かすときの原則
原文
孫子曰、凡用兵之法、將受命於君、合軍聚衆、圮地無舍、衢地交合、絶地無留、圍地則謀、死地則戰、塗有所不由、軍有所不擊、城有所不攻、地有所不爭、君命有所不受
書き下し分
孫子曰く、凡(およ)そ用兵の法は、将、命を君に受け、軍を合し、衆を聚(あつ)め、圮地(ひち)には舎(やど)ること無く、衢地(くち)には交わり合わせ、絶地(ぜっち)には留まること無く、囲地(いち)には則ち謀り、死地には則ち戦う。塗(みち)に由らざる所有り、軍に撃たざる所有り、城に攻めざる所有り、地に争わざる所有り、君命に受けざる所有り。
戦で兵を動かすときの原則。
将軍が君主から命を受け、軍を組織し兵を集めたなら、以下を心得るべきである。
山林・険所・湿地など足場が悪く行軍や展開に不便な場所に留まってはならない。
国境となる地帯では、近隣の諸侯と親しく交わらなければならない。
出口が小さい囲まれた土地では、敵に囲まれた場合に脱出できるような策を考えなければならない。
決戦となる地では、必死に戦わなければならない。
道には通ってはいけないポイントがある。
敵には攻撃してはいけないポイントがある。
城には攻撃してはいけないポイントがある。
土地には争ってはいけないポイントがある。
これらから、たとえ君主の命令でも、実際の状況に応じて判断したときに、従ってはいけない場合もあり得るのである。