意識変化と行動変化のタイムラグ

自分の行動を変えようと決心したときに最大となる障壁を知っている知っていないとでは、結果もまったく異なるものになります。

森岡毅著「苦しかったときの話をしようか」(ダイヤモンド社)を参考にして。

目次

変えようと思って変わらないのはなぜか

自分の行動を変えよう!と思い立ち、その後、”変わった”ということと、”結局、変わらなかった”ということの分かれ目はどこにあるのか。

森岡毅著「苦しかったときの話をしようか」(ダイヤモンド社)は、変わらないのはなぜかということに関し、端的に、”「意識変化」と「行動変化」までのタイムラグに耐えられないから”と述べられていました。

意識は変わってもその後の行動が変わらなければ、周囲の環境も変わらず、自分も周囲も何も変わらないということになります。

変わろう!と思った時点で「意識変化」には成功するものの、これまで無意識に覚え込まされてしまっている行動パターンを変える「行動変化」には、実に地道で物理的な時間と努力が必要で、そこにタイムラグが発生します。

このタイムラグを乗り越えられるかどうかが分かれ目、ということになります。

変化しそうなワクワク感だけでは一過性

自分自身を変えることができそうな本を見かけると読んだみたり、セミナーを受けてみたり、そのたびに変わりそうなワクワク感を味わうことができます。

ここでの落とし穴は、”さもそれだけで変わったような気がしてしまう”、という点です。

「意識変化」は起こりやすいのでそのように錯覚してしまいがちなのですが、実際には、そこから「行動変化」まで持っていくことができなければ、結果、何も変わらないこととなり、一過性に過ぎないことになります。

行動パターンを変え、体で覚える

これまで脳と神経との連結のなかで体に染み付いた行動パターンを変えるということにはとかく時間がかかるものです。

森岡毅著「苦しかったときの話をしようか」(ダイヤモンド社)での提案は、何かを変えようと思ったときには、”「意識変化」は起こしやすいが「行動変化」には時間がかかるのものなのだとあらかじめ知っておく”とよい、ということでした。

時間がかかると分かっていれば、行動パターンを変える努力を”継続”する必要性も認識することができます。

そして、その”継続”を長期戦と捉えてステップ式とし、変えるべき行動のうちひとつでもできるようになった自分を褒めるようにすることによって、段々と変えられなかった行動よりも変えることができた行動の確率を上げることができ、結果、変わっていくことができるようになるといえそうです。





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