「がんばれ」という言葉、つい簡単に使ってしまいそうですが、実際にはとても気を遣って使うべき言葉です。
永松茂久著「人は話し方が9割」(すばる舎)を参考として。
「がんばれ」は気軽に使う言葉ではない
「がんばれ」という言葉、気を抜くとついつい気軽に使ってしまいそうになります。
一見ポップな印象がありますが、とても使いどころが難しい言葉、といえます。
「がんばれ」という言葉は、他人に直接向ける言葉・届く言葉であるからこそ、気を使う必要があります。
どんどん突き進んでいるときに使うととても効果的ではありますが、その他の場面においては、言われる側からすると、無責任に言われると傷つきもしますし、十分がんばっているのにまだ足りないのかなどと思ったりもしてしまいます。
また、落ち込んでいるときなどは、がんばれない自分を余計に追い詰めてしまったりもします。
永松茂久著「人は話し方が9割」(すばる舎)には、「がんばれ」の使いどころが解説されており、とても参考になりました。
状況①:がんばりすぎて疲れている人
がんばりすぎて疲れている人に対する「がんばれ」という言葉には、”少し力を抜こう”という意味合いを込めるのがよいとされていました。
がんばりすぎて疲れている人に、”さらにがんばれ”という意味を込めると、突き放されたような感じがしますし、もう頑張れない、、と心が折れてしまいます。
”無理せず、少し力を抜こう”という意味合いを込め、共感と寄り添いの気持ちを込めて使うのがよさそうです。
状況②:がんばっていない人
がんばっていないと感じる人に、面と向かって「がんばれ」という言葉を本人に向けると、反発を招くことがあります。また、嫌味に取られることもあります。
そのような場合は、あくまでさりげなく他社の事例ストーリーとして話すのがよいとされていました。
他者の事例から、自分もがんばってみようというきっかけを得ることもあります。
状況③:がんばりたくてがんばっている人
がんばりたくてがんばっている人に対してであれば、”その先にある未来”を話すとよいとされています。
すでに自発的にがんばっているその人の先にある未来を一緒に見ることができている旨を表現することで、相手は勇気づけられます。