自社がどのようなメッセージを発信するかによって、引き寄せられる顧客も変わってきます。
佐藤義典著「経営戦略立案シナリオ」(かんき出版)を参考として。
目次
メッセージによって、引き付けられる顧客が変わる
自社が外部に対してどのようなメッセージを発信するかによって、そのメッセージを目に留め、引き寄せられる顧客層は変わってきます。
「安い」というメッセージを発信すれば、安さを求める顧客が集まってくるものです。そして、価格を判断基準にする顧客は、別により安い事業者が現れるとすぐに乗り換えてしまうものです。
会社としてそれでよいかどうかという話になります。
自社商品の本当の良さを感じて欲しいという場合には、顧客に対して発信するメッセージに対してもこだわりを持つ必要があります。
メッセージの核は、外部任せにしない
広告キャッチフレーズなどが代表的なメッセージになるのですが、これらの考案を担当者や広告代理店任せにすると、なんとなくきれい・なんとなく面白いものは出来上がってきます。
しかしながら、そのメッセージが本当に自社が来て欲しい顧客層にとって魅力的なものであるかどうかは、経営者自身がよく考えるべきと考えられます。
顧客像が具体的であるほど、メッセージは先鋭化する
顧客像が具体的であればあるほど、メッセージは先鋭化され、よりターゲット顧客にとって”自分ごと”に感じてもらえ、目に留めてもらえるものとなります。
例えば、対象が男性であれば理論やデータを中心にしたほうがよいかもしれませんし、女性であれば利用シーンをビジュアルで表現して心情に訴えかけたほうがよいかもしれません。
また、一般の人向け・学生向け・ビジネスマン向け・営業マン向けなど、様々な人の個別のシーンごとに”これ”といった解決策の提案ができれば、より”自分ごと”として捉えてくれる可能性が高まります。