融資の種類には、様々なパターンがあります。
諸留誕著「顧問先の銀行融資支援スキル 実装ハンドブック」(日本法令)を参考にして。
目次
融資の種類
融資の種類としては、以下のようなものが挙げられます。
- 保証協会の保証付き融資
- プロパー融資
- 証書貸付
- 手形貸付
- 手形割引
- 当座貸越
- 社債
- ノンバンク融資
- オンライン融資
- 創業融資
- 制度融資
保証協会の保証付き融資
保証協会の保証付き融資とは、以下のような特徴を持つ融資です。
- 銀行としては、できるだけ保証付き融資で融資したいと考える
- 信用保証協会とは、中小企業金融の円滑化を目的に設立された公的団体
- 信用保証協会は、信用保証制度のもと、会社が返済できなくなったらいったん代わりに銀行へ返済する
- 回収は信用保証協会が引き継ぎ、会社との間で協議しながら回収していく
- 利息以外に信用保証料の支払いが必要になる(年利1%程度)
※CRDによる経営状況に応じ9区分 - それでもどうしても回収できない場合、公庫から保険金を受け取る(信用補完制度)
- 保証協会の保証80%・銀行の負担20%
※例外あり(セーフティネット保証、創業保証など) - 法人代表者以外の連帯保証人を必要としない
- 個人事業主の場合は原則として連帯保証人不要
- 一般保証の限度額2億8,000万円、うち8,000万円までは原則無担保
※必要に応じて不動産・有価証券などの担保が求められることも - 政策目的の保証限度額あり
※セーフティネット保証(2億8,000万円、うち無担保8,000万円)
※危険関連保証(2億8,000万円、うち無担保8,000万円) - 実際の限度額は、会社の規模・業績等による(目安:年商の3~5割くらいまで)
- 設備資金・運転資金など幅広い資金使途が認められている
- プロパー融資返済資金は認められない
- 会社所在地・業種・業歴・規模など一定の条件がある場合も
- 過去に保証協会の代位弁済を受け、求償債務を返済中である場合は利用できない場合も