融資の種類には、様々なパターンがあります。
諸留誕著「顧問先の銀行融資支援スキル 実装ハンドブック」(日本法令)を参考にして。
目次
融資の種類
融資の種類としては、以下のようなものが挙げられます。
- 保証協会の保証付き融資
- プロパー融資
- 証書貸付
- 手形貸付
- 手形割引
- 当座貸越
- 社債
- ノンバンク融資
- オンライン融資
- 創業融資
- 制度融資
創業融資
- 創業当初の赤字期間を乗り切るには、創業融資は有用
- 融資は借りたいときに借りられるわけではないを知っておく(赤字になると貸してくれない)
- 公庫創業融資は、原則として、無担保・無保証
自己資金
- 自己資金が創業資金全体の1/10以上必要。実際には1/3~1/5ほど。
※制度上は撤廃されたがなお審査基準としてなお有効と思われる - ”見せガネ”は追及されるので注意が必要
- タンス預金があれば創業の半年ほど前には通帳に入れておく(あくまで通帳残高が重要)
- 自己資金と資本金とは異なり、謄本で証明できるものではなく、実際の通帳残高が必要
- 創業者本人名義の通帳が基本
- 場合によっては、配偶者の預金も自己資金と見てもらえる場合あり
- 場合によっては、株・投資信託・保険解約返戻金も自己資金と見てもらえる場合あり
- 自己資金が多ければ融資とあわせて十分な資金があると見られるため、自己資金が重要視される
- 自己資金が多ければ融資後回収可能性が高いと評価される
- 自己資金は創業者の覚悟と見られる
- 万が一、事業がダメになっても、自己資金が準備できる人物であれば、少しずつでも回収可能性があると安心して見られる
経歴
- 経歴によって、創業者の能力が図られている
- 修行経験によって創業の本気度を見られる
- 経歴には詳細に書く(何を身につけたのかを記載する)
- 関連業種経験や管理職経験も活かせる
- 個人信用情報に問題がある場合、「再挑戦支援資金(再チャレンジ支援融資)」というものもある
創業計画
- 創業計画書の事業見通し+資金繰り予定表(月次)を作成することになる
- 原則2期分を作成する(2期かけて収支プラスになる計画になっているかどうか)
- コストから逆算して収支分岐点売上を探っていく形で作成していく
- 売上から発想すると、バラ色・非現実になってしまう可能性あり(根拠を求められる、借りる必要なしと判断される)
※根拠→能力、実績、市場調査、マーケティング分析 - 収支分岐点売上+α程度で計画する(現実的な数字として作ることができるか)
- 収支分岐点売上を示し、達成可能か改めて事業を考える