以前は図解を作成するときにはパワポと悪戦苦闘していましたが、AIを活用できる余地が出てきました。
ChatGPTで図解はできる?
ChatGPTは、テキスト生成だけでなく、図解を作成することもできます。
プロンプトに、「図解してください」「PNG形式で出力してください。」といった具体的な指示を送れば、図解を生成してくれ、PNG形式など画像ファイルとしてダウンロードすることがが可能です。
この場合で、もし図のなかの文字が文字化けしている場合があります。
その場合は、「Google Fonts」から、例えば「Noto Sans Japanese」を検索し、「Get Fonts」ボタンをクリック、「Download all」をダウンロードし、それをChatGPTに送ることで、図の中の日本語をきれいに表示させることが可能です。
ただ、、2024年11月時点のChatGPTの「4o」では、出来栄えには微妙な部分が、、
図解自体は生成できるが、デザインや視認性の点で改善の余地が多い印象です。グラフなどデザイン性の余地があまり必要ないものであればよさそうですが、図解となるとまだなかなか実用的でない感じがします。
図解に特化したAIツールを使ってみた
図解の作成においては、ChatGPT以外にも、特化している専用ツールが数多く存在します。
「Napkin AI」と「v0」とを試してみました。
Napkin AI
「Napkin AI」は、入力したプロンプトに基づいて文章を生成してくれ、その文章内の好きな部分を選んで図解化することができるツールです。
テンプレートが豊富に用意されており、図解の種類やデザインも自由にカスタマイズすることができます。また、生成した図解は、簡単に画像ファイル形式でダウンロードできます。
手軽、かつ、使いやすい!という印象です。
- ChatGPTと同じく「BtoBのマーケティングファネルを図解してください。」とプロンプトを入力
- 文章で解説文を出力してくれる
- 必要な部分を選択すると、左側に図解化マークが表示されるのでクリック
- 図解テンプレートを選ぶことができるので、選択すると図解が出来上がる
- 図解部分のカスタマイズ可能
- ダウンロードしたい部分を選択し、エクスポートボタンにより、画像ファイルで出力することが可能
v0
「v0」は、プロンプトを入力すると、センスのある図解とその解説を自動で生成してくれます。
「v0」自体は、図解というよりも、自然言語の指示をもとにウェブサイトなどのUIデザイン全般(+Reactベースコード)を自動生成してくれるもので、幅広く使っていくことができるツールです。
ただし、出力形式は「Mermaidコード」と呼ばれる形式のみで可能なため、このコードを「Mermaid Live Editor」という別のツールに貼り付けて、「Actions」機能を使って画像ファイル形式に変換するという手順は必要になります。
「Mermaid Live Editor」の使い方など、何をどのようにしたいか分からないときも、「v0」自身に聞くと、実に親切丁寧に教えてくれます。
やや手間はかかるものの、完成した図解のクオリティは高く、よい仕上がりが期待できます。
※今回は、ChatGPTとまったく同じプロンプトで出来具合の違いを見てみたかったので、出来栄えは微妙な感じではありましたが、、
- ChatGPTと同じく「BtoBのマーケティングファネルを図解してください。」とプロンプトを入力
- UIを作成してくれ、文章で解説文も生成してくれる
- UI部分のダウンロードマークをクリックすると、「Mermaidコード」という形式でダウンロードすることができる
- 「Mermaid Live Editor」という別ツールを立ち上げ、Mermaidコードを貼り付けると、図解が表示される
- Edit画面の下の「Actions」から、画像ファイルで出力することが可能
まとめ
図解作成はChatGPTでも可能ですが、2024年11月時点では、その仕上がりにはなかなか限界があります。
一方で、「Napkin AI」や「v0」のような特化型の専用ツールは操作性やデザイン性にも優れ、より高品質な図解を短時間で作成することができます。
用途や目的に応じてこれらのツールを使い分けることで、これまで自分だけではできなかったもの・作れなかったものを作り出すことが可能になります。