なんとなく思ったことにも、”なぜそう思ったのか”と考えてみることで、本来の課題と解決策が見つかる場合があります。
なぜそう思うのか、を考えてみる
相手に何かを言いたくなるとき、そのまま何も考えずに口にしてしまうと、相手とのトラブルになることも多いものです。
相手に何かを言いたくなるときには、「なぜ自分はそう思うのか」を考えてみることで、本当の引っかかり(ポイント)や解決策が見つかることがあると思われます。
「なぜ自分はそう思うのか」と考えると、一歩引いて物事を見ることができ、いったんやや抽象的に問題点を整理することができます。
それを起点にし、そのことがどのようにすれば相手に伝えられるか、を考えてみたいところです。
2段階を経ることで関係性が作られる
相手に問題点を指摘したい場合などは特に、2段階を経ることが重要と考えられます。
①まずは抽象的な点・方向性について、相手の同意を得る
②具体的な点を話し合う
いきなり具体的な指摘をする場合、相手から反発を受けることにもなりかねませんが、最初に抽象的な状態で同意を得てから、具体的な話をすることで、相手にも伝わりやすくなると考えられます。
問題点の指摘に関わらず、他人との関係性を築く場合には、最初に「意図」・「一致点」・「メリット」などに話をし、ワンクッション置くことによって、その後の展開もスムーズになると考えられます。
正当性・役割を考える
相手に何かを伝えようとするとき、「正当性」「役割」について考えておきたいところです。
正当性
物事は、”何を言うか”よりも、”誰が言うか”のほうが重要であったりします。
同じ内容でも、”誰が言うか”によって、説得力は大きく異なってくるということです。
まずは、自身にそれを言う正当性があるかどうかを考えてみたいところです。
役割
自分は、相手にとって、どのような”役割”を求められているか。
聞く時間が多いからこそ、どう聞くかが重要になる
同じ時間を対話という形で相手と共有する場合、その時間の割当てにおいて、”相手の話す時間”を増やし、”自分の聞く時間”を増やす、ということをしていく場合、自分にとってのその対話中の時間は”聞く時間”が多くなるわけなので、いかに”聞く時間”の精度を上げることができるかが重要になってきます。
自分のなかで、”話す”は大事だが”聞く”は大事ではない、という思い込みがあると、それとなくそれは出てしまうものです。
聞く時間をどのように充実させるか(表情、声、うなずき、質問、聞くに集中するために共有メモを取るなど)についても考えたいところです。
いつ言うか、も大事
”何を言うか”よりも、”いつ言うか”も大事であったりします。
同じ内容でも、タイミングによって、相手への印象や効果は大きく変わるものです。
相手のことを、相手以上に考える
”聞く”からこそ、「相手のことを、相手以上に考えているかどうか」が重要といえます。
相手のことを、相手以上に正しく語れるかどうか。
そうすることで、”相手の次のテーマは何か”ということを共有することもでき、聞くことの正当性や自信も生まれてきます。