社長と社員の立場の違いから、意識がズレることは多々あります。
作間信司「一倉定の社長学」(プレジデント社)を参考として。
目次
経営者の仕事は「決定すること」
経営者の仕事は「決定すること」といわれます。
一方、社員の仕事は「実行すること」といわれます。
この棲み分けができていないと、社内が混乱し、経営も不安定になってきます。
社員にはなぜ決定できないか
社長と社員とでは、最終責任を持つ立場・そうでない立場、といった違いから、意識はズレてきます。
例えば、立場の違いから、以下のような点で、観点のズレが生じることになります。
- 何年先を考えて考えているか
- どこまでのリスクを想定し、安全性を考えているか
- 会社全体としての意図・狙いを理解できているか
社員の立場を理解した上で、経営者は決定する必要がある
上記のようなズレは、立場の違いゆえに生じるもので、解消することはまずないと思われます。
よって、立場の違いゆえに生じるズレは生じる前提で、物事を考える必要があります。
社員は社員で、それぞれの置かれた立場・持ち場で、社長の決定の”意図・狙い・中身・本音”を理解しようとし、あるいは、見抜きながら仕事をしています。
ゆえに、社長は、社員のそのような立場を理解したうえで、発する言葉のみならず行動そのものにも一貫性を持たせ、社員の実行力が最大限発揮されるような体制を作りたいところです。