お客様にどのようなときに思い出してもらいたいか、どのように思ってもらいたいか、というイメージを明確に持っておくと、「軸」が決まるような気がしています。
和仁達也著「コンサルタントの対話術」(かんき出版)を読んで学んだこと、キャッシュフローコーチとして感じたこと。
印象の積み重なり
「○○のことなら、●●社さん」
事業において、取引先に思い出してもらえるフックのようなものがあるといいと言われています。
これは自然にそうなるということもあるでしょうが、思い出してもらう側が意図して、○○という分野ならおまかせください!というスタンスを発信し続けることで定着する場合もあります。
意図して発信していくとして、「どのようなときに思い出してもらいたいか」、「どのように思ってもらいたいか」、といった自社のイメージを持てているかがなければ、そもそも発信していくことができません。
”安くてささっとそれなりのものを作ってくれるならA社さん”、”高いけれども、細部からアフターフォローまでしっかり行き届いているA社さん”、両者のイメージは双極ですし、両立できない可能性が高いです。
そう考えると、相手にどのように思ってもらいたいか、ということは、発し手側が意識しすぎるくらいでいるくらいがちょうどよいのかもしれない、と思ったりします。
どのように印象を持ってもらうか
どのような印象を持ってもらいたいか、ということに関して、例えば、以下のようなことが考えられます。
- 話すと頭が整理されて、すっきりする
- 自分がうまく言葉にできなかったことを言葉にしてくれる
- 考えてもみなかった視点・選択肢・盲点に気づかせてくれる
上記のような印象を持ってもらえるような「あり方」を持つとしたら、日々のなかで意識して磨いていくことで形にしていく必要があるかと思います。
「軸」はそれぞれ
「軸」は業種にもよりますし、何より、自分がどうありたいのかによるかと思います。
突き詰めて言語化していくことで見えてくるものでしょうし、「軸」を持った後、実際の言動のなかから、相手に印象として持ってもらえるような日々のトレーニングが必要といえそうです。