投資は本業に近いところから

リスクを意識して投資していってこそ利益が生まれるものですが、その確実性の見極めは、”本業に近いかどうか”がひとつの目安だと考えられます。

井上和弘著「社内埋蔵金をお金にする知恵」(中経出版)を参考として。

目次

投資か投機か

よりよい自分であるために、何にお金や時間をかけるべきか。

誰しも、なりたい自分、あるべき事業の姿をイメージし、それに近づくために、お金や時間を投下していきます。

それは自己への投資であったり、会社の事業としての投資であったりします。

そこには多少なりともリスクは伴います。

かけたお金や時間に対し、元は取れるのかどうか、期待を上回る便益を得られるかどうか。

一方で、上記のような「投資」と、不確実性がありながらハイリスクハイリターンでもって「投機」するのとでは意味合いが異なります。

本業から遠い≒不確実性

株式投資なら安定的にお金を生んでくれるか。不動産投資なら安定的にお金を生んでくれるか。

安定的にお金を生んでくれるものがあればよいのですが、そのようなものは早々ないものです。

プロでも見通せない株式などのマーケットで、安定的に利益を得ることができるか。

不確実な賃料収入、予測できない修繕負担など、不動産業界にも見通せないものがたくさんあるなかで、安定的な利益は見込めるか。

少し考えてみただけでも、なかなか難しそうに感じます。

まして、安定的にお金を生んでくれるとは思えません。

銀行から借入して行うとした場合、返済や利息は確実に発生するなかで、その不確実性のリスクは本当に取れるかどうか。

これらは、自身の本業から遠い分、見通しもできず、不確実性は高く、個人的には、「投資」というよりも「投機」といっても差し支えないのではないかとすら感じます。

自分が最も時間をかけている部分≒確実性

株式にしても不動産にしても、その世界にはその世界の色々があり、そのことをいかに多く詳しく知っているかは、とても重要だと感じます。

そのような意味では、”安定的に利益を生んでくれるかどうか”の見極めがしやすいのは、自分自身が最もお金や時間をかけている「本業」やそれに近い分野であると感じます。

あるいは、その分野に、今後、お金や時間をかけられるだけの興味や情熱を持てるか。

自分自身が最も時間をかけている分野であればあるほど、見極めの確実性も上がるといえますし、まして、そうでなければ見極められない(=不確実な投機)といっても差し支えないのではないかと感じます。

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