共感から入る

相手との対話において、最初に共感から入るかどうかはその後の展開において大きな意味を持つと思います。

D・カーネギー著「人を動かす」(創元社)を参考にして。

目次

まずは相手の立場・事情を理解する

自分が相手に伝えたいことばかりを頭の中で組み立てていると、いざ相手との対話に臨んだ場合、自分の用件・要求から切り出してしまいがちです。

しかしながら、対話の一番最初に、相手の話を十分に聞き、相手の立場・事情への十分な共感やリアクションから入るようにするだけで、その後の展開はまったく異なるものになってきます。

これは、相手側の立場に立ってみると、心境の変化がとてもよく分かります。

話す相手が、自分の話を聞くことなくいきなり自身の用件・要求を話してくると、とても違和感を覚えます。

一方で、最初に事情を十分に聞いてくれ、共感してくれたうえであると、相手の話もわりかしすんなり入ってきます。

ベクトルを合わせる

自分と相手とがまったく同じ考え方を持っているということは稀なことで、通常は、異なる考え方を持っています。

そのような前提がデフォルトであると考えたときに、いきなり用件・要求を切り出されると、「対立軸」を作り出してしまうことになります。

最初の段階で「相手の話を聞き、共感する」という手順を入れることの効果として、「ベクトルを合わせる」ということが挙げられます。

最初に、相手の話を聞き、共感することで、相手の立場に一緒に立つことができ、ベクトルを合わせて同じ方向性を見るということができるようになります。

ひと呼吸置く

とはいえ、相手に対して反論したくなるときもあります。

そのようなときには、「ひと呼吸置く癖をつける」という選択肢も持ちたいところです。

ひと呼吸置いてみると、反論しようと思っていたことが実は他愛もないものに思えたりもするものです。

それよりも、相手の話を十分に聞いて共感することで、相手の立場に立つ姿勢を持つ姿勢に徹していたほうが、その後の展開として、円滑に事が進む効用の方が大きいともいえます。

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