物事を考えて把握するために、必要な存在

物事を分類して、考えて、把握していくにあたり、1人であれこれ考えるよりは、一緒に真剣に聴いてくれ、質問し合える「聴き手」がいた方が、確実に前に進めます。

そのような意味で必要とされる存在になるにはどうしたらよいか、を考えています。

河合隼雄「カウンセリング入門」(創元社)を読んで15年で学んだこと。

目次

物事を考えて把握するためにいた方がよい「聴き手」

長期的な課題であればあるほど、分類し、考え、把握するには、1人で悶々と考えるよりは、あるいは1人で柱に向かってつぶやくよりは、生身の人間が真剣かつ深いところまで聴いてくれる方が、考えや方針が格段にまとまりやすいと思います。

日常的な悩み事の解決で考えてみても、上記は経験上よく実感するところですし、それは「長期的な課題」への考えのまとめでも十分に当てはまることです。

当事務所は、経営上の課題を解決するために、必要な存在としての「聴き手」を目指しています。

ブレインストーミングとKJ法

私事ながら、論文を書くときに、「KJ法」というまとめ方を用いました。

「KJ法」とは、文化人類学者の川喜田二郎氏が「発想法」(中公新書1967年)で紹介した方法です。

まずブレインストーミングをします。

ブレインストーミングとは、ざっくり説明すると、自由にアイデアを出していくことをいいます。

その自由に出したアイデアを、「KJ法」によってまとめていきます。

KJ法」をざっくり説明すると、よくある手法としては、①大きめの付箋1枚につき1つのアイデアを記入、②全アイデアを可視化した上で、関連性のある付箋をまとめ、そのまとまりに見出しをつける、③その見出しごとにさらにグルーピングし、その中グループの見出しを作り、④中グループごとの関連性を考えながら、全体の構成を考える、という流れになります。

上記までやらなくとも、「とにかく自由に発想をアウトプットする(言語化、可視化する)」「そのアウトプットの全体を見渡して、並び替えることで、全体の流れを作っていく」というやり方を心がけるだけで、まとまり方の流れが掴めてきます。

上記は論文をまとめ上げるときの手法ですが、対話によって方向性を探る際も、同じことがいえると思っています。

まずはとにかく思うがままに、まとまりや整合性など気にせずに自由に話してもらうこと。

言語化することで、自分の頭から物事が離れて客観的になるので、おのずと話し手のなかで自身の考えを分類し、把握するプロセスを手助けすることができること。

その手助けには、前提として、「よき聴き手」が必要です。

話し手のペースを大事にしながら「聴く」

「よき聴き手」であるためには、真剣に聴き、答えのないことでも一緒になって考え、話し手の話のペースに沿った質問を心がける必要があります。

これには鍛錬が必要だと感じています。

他人の話を真剣に聴くことはエネルギーの要ることですし、真剣に聴き過ぎず(入り込み過ぎず)、かといっていい加減にならないバランス感覚も必要になってきます。

そこの感覚が持てないと、長期に解決がつかない状態特有の辛さから、話し手のペースを無視して無理に早く結論を出し、解決してしまおうとしてしまいがちになります。
しかし、早期解決が話し手にとって本当に解決になるのか、をよく考えなくてはならないと思います。

その事業の全体を担い、感じている話し手にしか分からない「物事の腹落ち」があるからです。







牧場の里あづま(長崎県雲仙市)。万里の長城のように見えますが、雲仙市の牧場の遊歩道です。

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