経営者の仕事は「決定すること」

経営者の仕事は「決定すること」といわれますが、もっと具体的に整理してみると、見えてくるものがあります。

作間信司「一倉定の社長学」(プレジデント社)を参考として。

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経営者の仕事「決定すること」

経営者の仕事は「決定すること」といわれます。

これを否定する人はほぼいないといわれるほど、普遍的で、最大公約数的なことだといえます。

つまり、決定することを従業員に任せることはできません。

もし従業員に決定を任せるような状況になっているとすると、組織がうまく回らなかったり、組織がひっくり返ったりして、安定性を欠くことになります。

何を決定するのか

具体的に、何を決定するのでしょうか。

  • 「はっきりとわからない未来への決定」
  • 「自社の”付加価値”をどのように生み出していくかの決定」

作間信司「一倉定の社長学」(プレジデント社)によれば、上記のように定義されています。

どのような情報をもとに決定するのか

もっと具体的に、どのような情報をもとに、何を考え、何を決めるべきかということに関し、以下のように例示されています。

  1. 自社と自社の経営環境の将来を予見し、手を打つべきことを考える
  2. 競合との競争や差別化を考える
  3. どのようにすれば、お客様からの支持を得続けることができるか、拡大できるかを考える
  4. 世の中の新しい技術の実用化を予測する
  5. 住んでいる町の将来(都市計画など)に関する情報を集める
  6. 人口の推移・動態に関する情報を集める
  7. 消費者の価値観の変化を感じる
  8. 取引先の経営計画に関する情報を頭に入れておく
  9. 景気動向に関する情報を集める
  10. 世界経済・日本経済・社会に関する情報を集める

これらの情報をもとに、決定をし、その将来の姿に必要な”人・物・金・技術”をどのように揃えるべきかどのような配分で投入すべきか、を考えていくことになります。

未来を決定するための”過去の振り返り”

このような「未来への決定」に際しては、”過去の振り返り”も非常に参考になるものです。

  • 過去どのようなことに失敗したか
  • 過去どのようなことに成功したか

これらを振り返り、自身のなかに整理することで、決定の重みや重要性を再認識することができます。

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