他社にはなく、自社にしかない「独自資産」から”強み”が生まれます。
佐藤義典著「実践マーケティング戦略」(日本能率協会マネジメントセンター)を参考として。
目次
”強み”は表面に出てきたもの
”強み”があればこそ、他社との競争で勝ち抜くことができます。
この”強み”は、表面に出てきているものであって、実際には、それを支える「独自資産」があります。
支えや資源がない状態で、”これが強みだ!”と打ち出したとしても、長続きさせることができません。
独自の資産は何か
”強み”を考える際には同時に(あるいはその前に)、その資産・資源となりうるものを探す必要があります。
それは他社には真似できない独自のものである必要があります。
例えば、以下のようなものです。
- 競合よりすぐれた立地
- 競合よりすぐれた生産ライン
- 競合には確保できない仕入ルート(独占的な供給源)
- 競合よりも強固な顧客との関係性
- 競合よりも強い信頼・ブランド力
- 競合よりも優れた人材
- 特許
- 競合が持っていないノウハウ
他社との比較で認識できる
これらは、「独自のものであること」「独占的であること」「他社には真似できないこと」であればあるほど、強い価値を持ちます。
また、それは、競合との比較によって価値の有無を推し測ることができます。
つまり、自分だけ・自社だけで考えていても見落とす可能性が高いともいえます。
他者との関係性において、注意深く観察したり、他者に聞いたりして、はじめて自社のなかの「独自な資産なのだ」ということを認識することができます。