”強み”として打ち出したものが、本当に”強み”であるかどうかは、環境や周囲の競合によります。
佐藤義典著「実践マーケティング戦略」(日本能率協会マネジメントセンター)を参考として。
目次
”強み”は顧客が決めるもの
何が”強み”であるかということは、究極的には、顧客のなかにある”イメージ”であり、顧客が決めるものです。
どれだけ、自分が”強みである!”と主張したとしても、顧客のなかにそれがイメージとして定着されなければ意味がないということになります。
競合に対して”強み”かどうか
顧客のなかでそれが”強み”とイメージされるのは、相対的なものです。
顧客が”あれが欲しい”と思ったときに、思い浮かべる選択肢(競合)のなかで、決め手となる”強み”であるのかどうか。
どの戦場で戦うのか
自社がどの戦場で戦うのか、つまり、どのような競合と戦うのか、によって、顧客のなかの”強み”は変わっていくということになります。
立地ひとつとっても、ある場所では自社にとって”強み”であったものが、ある場所では埋もれてしまうなどということは日常的に起こり得ます。
まずは、自社がどの戦場に立っているのか。もっといえば、顧客のなかで、自社はどのような競合群のなかにいると思われているのかを知ること。
次に、それを踏まえて、そのなかで自社が強みであるといえること。
さらには、それが独自の資産・資源・仕組み・ノウハウに支えており、継続的に戦っていくことができるものであること。
これらを考えたいところです。