「顧客生涯価値」について考える

そのお客様が一生の間に当社から購入する累計額を「顧客生涯価値(LTV)」といい、いわばファン度や定着率に密接に関係するデータです。

佐藤義典著「マーケティング戦略 実行チェック99」(日本能率協会マネジメントセンター)を参考にして。

目次

そのお客様は、一生の間にどれくらい当社から購入しているか

「ある1人のお客様が、一生の間に、自社からどれくらい商品を購入してくれたか。」

ファン度という意味でも、リピート率という意味でも、究極的な満足度を考える指標としてとても大事な視点であるといえます。

顧客生涯価値(LTV)

「顧客生涯価値(LTV:Lifetime Value)」という指標があります。

具体的には、「年間客単価×お客様でい続ける年数」で数値化することができます。

売上などの数字をある程度のまとまりで見る機会はあると思いますが、この指標は、ある特定のお客様に絞り込んで集計しなければ出てこない数値であるため、様々な気づきの機会を得ることがあります。

どのように使っていくか

具体化に、この「顧客生涯価値(LTV)」は、以下のような場面で使っていくことができます。

新規顧客獲得に力を入れるべきか、既存顧客維持に力を入れるべきか

顧客生涯価値が低いのであれば、そもそもまだまだ自社商品の魅力が伝わっていないと読むことができるため、“魅力ある商品づくり”・“価値の伝え方”などに改善を加え、新規顧客獲得へと打ち手を考えていきたいところです。

一方で、顧客生涯価値が高いのであれば、自社商品の魅力が伝わり、すでに愛用してくださるお客様がいることを示すことができていると見ることもできるため、それらのお客様をより大事にする(既存顧客維持)への打ち手を考えていきたいところです。

当社商品を求めてくださる層の傾向を掴む

顧客生涯価値が高い順にお客様を並べて俯瞰して見てみることで、何らかの「傾向」をつかむことができるかもしれません。

その傾向は、自社の商品を求めてくださるひとつの層と見ることができ、今後の展開として、同じ層・似ている層へアプローチしてみるなどの施策へと繋げていくこともできます。

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