自分の「口癖」を認識し、変えてみることの効用を考えてみます。
自分の「口癖」
自分の「口癖」を複数挙げろといわれて、なかなかすぐに挙げられる人は少ないかもしれません。
一方で、周囲の人の口癖であれば、割合すぐに出てくるかもしれません。
自分の「口癖」を挙げられるかということも、自分を客観視するトレーニングになりますが、さらに、その「口癖」、ポジティブなものでしょうか?ネガティブなものでしょうか?
なんとなく言い慣れたその言葉によって、周囲の雰囲気を左右してしまっているものです。
ポジティブに、ならよいのですが、ネガティブに、であれば、それを改善するだけで、日常に随分と違いが出てきそうです。
メタ認知能力
「メタ認知能力」とは、端的にいうと、「自分を客観的に捉える力」です。
自分の状態を、もう1人の自分が客観的に捉えていることを言うそうなのですが、その能力の高低によって、思考や表面に出てくる行動に大きく影響を与えるであろうことは想像に難くありません。
この「メタ認知能力」、起源は、古代ギリシャ哲学者のソクラテスの名言「無知の知」だそうです。
”自分が知らないということを認知している”ということですね。
自分の口癖をすぐ思いつくかどうかも、ひとつのメタ認知能力のトレーニングであるわけです。
「口癖」を変えるだけで自分も周囲も改善できる
口癖にも色々あります。
ポジティブな口癖ならば、周囲によい影響を与えているかもしれません。
しかし、ネガティブな口癖であるならば、周囲によくない影響を与えていることが多いものです。
このネガティブな口癖を改めるだけで、少なくとも周囲に与える影響を改善することができ、雰囲気も変わってきます。
「安心・安全・ポジティブな場」でなければ、いくら多く人がいても、よいアイデアは生まれませんし、よい気持ちで仕事することもできないものです。
自然、生産性も下がり、業績にも影響を与えそうです。
また、「自分の心のなかでの対話」、人は意外と多く行っているものです。
その自分自身との対話のなかで、出てくる口癖がネガティブだと、なんとなくネガティブなように自己暗示にかかってしまいそうです。
その口癖を自分で認知し、フィードバックし、少し変えてみるだけでも、自他ともによいように改善していきそうです。