起業後に「なりがちな状況」を客観的に知っておくことで、行き詰まったときの改善ポイントを探ることができます。
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起業後にありがちな状態
起業する方の多くは、一企業のなかで修行するなかで優秀な成績を修め、その優秀な技術をもって独立して事業を行おうと考えるものです。
そのような場合には特に、起業後に、以下のような状態になっていがちです。
- 商品に対する知識・思い入れは深い
- 経営の”戦略”を考える機会はこれまでなかった
- 経営の”財務”を考える機会はこれまでなかった
- 目に見えづらい”お客様のニーズ”を感じる機会はこれまでなかった
- 目に見えやすい”内部(スタッフの働きぶりなど)”に意識がいきやすくなってしまう
- 独力で獲得した成功体験を捨てづらく感じてしまう
自然にフィードバック
起業すると、”トップクラスに商品知識・技術を持つ者”としての立ち位置から、”経営者として経営全体の舵取りを行う者”へと、アップデートしていく必要が生じます。
アップデートとは、”変化”を意味します。
起業してすべて自らの判断で決めることができる立ち位置になった後に、さらに”経営者”となるべく、”アップデート(=変化)”をしていく必要性が生じるということになります。
これは、一個人にとって、ときには矛盾をはらむときもあります。
起業して、”誰にも指摘を受ける必要がなく自分の思うままにできるようになる”ということと、”変化しなければならない”ということとは、ベクトルが逆になるということが多々あるためです。
ただ、事業を成立させていくためには、否が応でも”経営者”になる必要に迫られます。
アップデートするためには、そのために必要な”フィードバック”をもらい続ける必要があるといえます。
ここでいう”フィードバック”とは、ざっくり言うと、”気づけなかったことに気づけるようになる(=判断する機会を得る)”ということに尽きると思います。