長崎くんち(毎年10月7日~9日)は、国の重要無形民俗文化財に指定され、博多おくんち、唐津くんちと並ぶ日本三大くんちの1つに数えられています。
今年2020年は、新型コロナウィルス感染症の影響により、中止となりました。
長崎くんちとは
長崎くんちの由来
長崎くんちは、毎年10月7日から9日にかけて長崎市で行われるお祭りです。
「くんち」とは、「9日(くにち)」の九州北部の訛りで、もともとは旧暦の重陽の節句である9月9日のことをさしています。
始まりは、江戸初期、長崎の氏神ともいわれる諏訪神社へ、2人の遊女が踊りを奉納したことが始まりとされています。
江戸初期の長崎といえば、キリシタンと江戸幕府とが微妙な関係にあった頃です。
長崎奉行は、南蛮文化・カトリック一色であった長崎の文化を神社の文化へと塗り替えるために、この諏訪神社への奉納が豪華絢爛な祭礼となるよう援助することを惜しまなかったといわれています。
長崎の各町に奉納踊を当番制にして義務付け、事実上、諏訪神社の氏子にしてしまった、というわけです。
同じ奉納踊りは7年に1回しか見られない
上記の経緯から、各町が当番制で奉納踊りを担当します。
59町が5~7町ごとに7組に分かれ、それぞれの町独自の山車と衣装での奉納踊りを持っていますので、まったく同じ奉納踊りのスタイルというのは、7年に1回しか見られません。
長崎といえば、中華風の衣装の数名が長い龍の山車を担いでいる絵などが思い浮かびますが、それはこの長崎くんちの奉納踊りのうち、籠町、筑後町、諏訪町、西濵町、五嶋町などが奉納踊りスタイルに掲げているものです(同じ龍踊でも、各町で特色があります。)。
写真としては、時事通信社の記事がきれいに撮れています!
2年前に間近で見て感動のあまり、、
長崎へ来たばかりの頃は、、
長崎くんち期間は、長崎市内は、人・車ともに混雑し、熱狂に包まれます。
毎年10月7日から9日が、休日とは限らずむしろ平日であることが多く、長崎へ来たばかりの頃は、仕事をしていると道路が混雑するし、くんちが見られるわけでもないので、また町が混むなぁ、くらいの認識でした。
2017年、初めて間近で長崎くんちの奉納踊りを見たら
2017年の10月7日から9日は、土・日・祝にあたり、見に行くことができました。
町によって様々な山車と衣装で、圧巻で、すごく見応えもありました。
そして、9日最終日の最終の奉納踊りを、幸運なことに、間近で見ることができました!
しかも、個人的に興味があった南蛮船(銅座町)を!
通常、人だかりでまずきちんと見ることができないのですが、居合わせた偶然のタイミングで、真正面・最前列で見ることができたのでした。
実際の奉納踊りを見ると、山車と衣装もさることながら、掛け声、息づかい、音、熱気で、とても感動します!!
なんと、このとき動画を撮って、できるだけ多くの人に知ってもらいたいと思い、初めてYouTube動画にしてアップロードしたのでした。
コンパクトにまとめたバージョン(YouTube動画)
全編バージョン(YouTube動画)
人の心を動かすのは、やはり「直接目の当たりにして感じ取ること」
文章でも動画でも、このときとても感動したことなどはなかなか伝えきれないと感じます。
実際に見て全身で感じることで、心が動かされる感じがします。
これは、当事務所の業務にも共通するものがあります。
今年特にコロナ禍だということもあってとても思うことなのですが、オンラインであったり、クラウド化といったりするものは便利ではありますが、やはり人の心を動かすのは、「直接対面して話すこと」だと気付かされます。
経営判断に関わることをお打合せするにあたっては、「直接対面して話すこと」に勝るものはありません。
早くこの状況が収まり、また「直接対面して話すこと」が当たり前となることを願ってやみません。